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偏っているけど多様?東大生の実態と生活。受験メモ山本さん③


その他
2021年12月4日

ばってんです ♨️
 
普段、YouTubeの授業動画で勉強する方も多いと思いますが、お世話になっているYouTuberの方の大学時代を深く知る機会ってそんなに多くないですよね。
 
大学や学部で何を学べるかについては、ネットで調べたら結構出てくると思うのですが、大学や大学生活の「雰囲気」がわかるものってなかなか少ないですよね。これに関しては、先に大学生になっている先輩に聞くのが一番早いです。でも、そんな先輩いないよー!という方も多いと思います。
 
そこで今回は、東大工学部を出てオンライン個別指導塾を経営されながら、YouTuberとして授業動画を作られている受験メモ山本さんYouTubeのチャンネルokedouのチャンネル)に、高校時代の過ごし方から、進路選び、さらには大学入学後の話をじっくりとインタビューしました!
 
内容が盛りだくさんすぎて、1つの記事に収まらず、5部構成になっています。志望校に関係なく、ぜひ普段の勉強に役立ててみてください!

今回は第3回で、東大がどんなところか、どんな人が多いのか、山本さん自身がどんな生活を送っていたのかを聞いていきたいと思います。
 
勉強の休憩時間に是非読んでみて、やる気を少しでも上げてもらえたら嬉しいです。
 

(わかりやすすぎる授業動画を出されています。チャンネル登録もぜひ!)


前回の記事では東大合格までの歩みや勉強法をじっくりと伺いました!その後、東大生となった山本さん。周りを見て感じたことや、当時の生活に迫ります。

東大の実態

東大生ってどんな人が多いと感じましたか?

偏っているけど、いろんな人がいるな、というのが率直な感想ですかね。笑  偏っているというのは、みんなそれぞれ何か考えがある、というイメージです。何かを考えて自分で進めて、その結果がある人が多かったです。勉強系の〇〇オリンピックとか、楽しくてプログラミングをやってましたとか、まあオタクな面も多いのですが、ハマっているものは多岐にわたっていました。

そういう「何かを突き詰めている人」が向いているのでしょうか?

いや、向き不向きはないと思います。やりたいことができる大学だと思うので、入学する時点でやりたいことがなくても、考えられる機会はたくさんあります。

東大には進振り(注:現在は「進学選択」)という制度があって、大学2年生の夏前に学部を決めないといけないのですが、そこでみんな何を学びたいのか考えることになるんですよね。大学受験のときに、よくわかっていないまま学部を決めるのではなく、より確度の高い情報を持って考えた上で決定できるのはいいところだと思います。

入学前と入学後で、東大に対するイメージのずれはありましたか?

もともと、「東大」というイメージしかなかったんですよね。笑 地元は田舎で、東大の存在が疑われていたような感じだったので。ただ強くなりたい、というモチベーションで目指していたので、入学前の理想のイメージ、のようなものはなかったです。

入学後は、かなり自由に授業が取れるなということを感じました。音声に興味があったので、言語の授業とかも取っていましたし、興味のある物理の授業は必修科目以外でも幅広く取っていました。あとは、途中から法律も勉強したくなったので、刑法とか民法とかも勉強していましたね。

途中で音声から解剖学に興味が移って、喉周辺のはたらきを知りたくなって、本郷の医学部の図書館に行って文献を探したりしていました。そこで見つけた珍しい書籍を4,000円で買ったのですが、1年後にAmazonを見たら30,000円で売られていて、そんなプレミア情報に触れられるのはとても良い環境だったなと思います。

音声への興味というのは、何か原体験があったのですか?

音楽はずっと好きなんです。小学校で合唱の練習をしているときに、ピアノというものに憧れて。そのあとは音楽室に忍び込んで勝手に叩いていたのですが、そのときに「和音」を知って感動したことを覚えています。

そのあと中学校に進むわけですが、授業間の10分の休みで毎回音楽室に行って、ピアノの練習をしていました。あとは合唱コンクールを本気でやっていたので、クラスのみんなを巻き込んで、NHK合唱コンクールの予選に出ました。それくらいのめり込んでいたのですが、高校に入ると柔道で完全に抑圧されていた(前々回の記事)ので、大学では音楽をやろうと決めていました。合唱歴に関しては、東大に入るとやっぱり上には上がいましたね。

ピアノは独学ですか!?

そうですね、我流です。笑


東大での大学生活

東大に入ってからは、どんなことに時間を使っていましたか?

やっぱり一番は歌ですね。合唱サークルに入っていて、練習は週に2回だったのですが、部室にたむろしてました。歌の練習をしたり、先輩に誘われて遊びに行ったりしていましたね。

でも授業の空きコマは割とクラスの人といた気がします。第二外国語の言語によってクラス分けが行われるのですが、フランス語をとっていたので、クラスの友達とフランス語の勉強をしたり、大学数学や量子力学の最初がかなり難しかったので、教え合ったりしていました。あとは、難しそうな数学の本を買って友達と勉強していましたが、これは完全なる四月病です。笑

授業との両立は大変でしたか?

2年生の進振り(注:現在は「進学選択」)を終えて学部が決まったときに、学部で最初に会った人が合唱団で指揮者をやっていた人だったんですね。まだまだ音楽を勉強したかったので、その人が入っているサークルにも入って掛け持ちを始めたので、練習が週5になりました。授業もパンパンで、練習の後、同じ学部の指揮者の人にしょうがなく付いていって受けていましたが、授業に関しては興味に合わせて強弱を付けていました。高校生のときの雑さを復活させました。

テスト自体は、高校生のときに身につけた処世術(前々回の記事)のおかげで当日からの勉強で全然間に合ったので、身につけておいて良かったです。


いかがでしたか?
 
大学で何が学べるかについては、ネットで調べたら結構出てくると思うのですが、なかなか大学の「雰囲気」がわかるものって少ないですよね。でも、大学生の自分の生活を強くイメージすることで、大学生活が自分ごと化されて、めちゃくちゃモチベーションが上がります。
 
自分の興味・関心に沿って大学生活を送られていた山本さんのお話は、大きな刺激になったのではないでしょうか?大学や大学生という環境を活かせば、大体のことにチャレンジできます。そのための手段だと考えれば、つまらない(かもしれない)受験勉強も頑張ろうという気持ちが湧いてきますよね。
 
受験メモ山本さんはオンライン個別指導塾もなされていて、受験からはみ出てもいいから深く学びたい方、学ぶ意欲がある方を募集されています。もし独学で細かいところまで学べずに困っている方がいたらオススメです!
 
次回の記事では、山本さんが進まれた学部の話と、その先の人生の選択についてじっくり聞いていますので、そちらも是非。教育系YouTuberになった経緯を知ることができますよ。
 
読んでいただき、ありがとうございました〜。

この記事の著者

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ぶおとこばってん

ラ・サール中高→東大理1→計数工学科(数理情報)→UCLA院卒 社会を人から変える会社 okke の CEO YouTube上で、高校数学をじっくりコトコト深く解説中 頭があったまる記事を書いていきます ♨️

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