【養老孟司「壁」】養老孟司さんのおすすめの本の紹介【遺言。・ヒトの壁】
こんにちは、しりょかわです〜
ふと、読書をしたら何がいいんだろうと思いませんか?
もし読書をする明確なメリットが自分の中にあれば読書をしようと思いますよね。
ぜひ実際に読書をしてみて、読書による効果を自分で確かめてみてください!
さて、今回で養老孟司さんの「壁シリーズ」の紹介は最終回となります。
今回は
- 養老孟司「遺言。」(新潮新書刊)
- 養老孟司「ヒトの壁」(新潮新書刊)
の2冊を紹介していきます。
「バカの壁」「死の壁」を紹介した記事はこちらから
「超バカの壁」「『自分』の壁」を紹介した記事はこちらから是非是非読んでみてください!
内容
- 「遺言。」
- 意味がないものを許せなくなる
- 「ヒトの壁」
- 秩序が生まれれば無秩序が生まれる
- 愛猫の存在
「遺言。」
この本は日本人の平均寿命にさしかかった養老孟司さんが言い残したことを書いておこうというスタンスで書かれた本になっています。だから、タイトルが「遺言。」なんですね。ただ、本書の中では「当面死ぬ予定はない」とも言っています。笑
この本はこれまでの「壁シリーズ」でも所々書かれてきた「意識」と「感覚」についての本となっています。
養老孟司さんがこれまで考えてきたことが詰まってる一冊となっているので、ぜひ読んでみてください!
意味のないものを許せなくなる
都会のビルは人間の感覚をできるだけ遮断するようにできている。
なんのこっちゃ?ですよね。
ですが、ビルの中を想像してみてください。
ビルの中はエアコンで温度が調整されていて暑いとも寒いとも感じないでしょう。床は当然のように平ら。風も吹かなければ、雨に打たれることもない。一方で森などにいれば、気温はさまざま、地面はゴツゴツ、風はビュービュ、雨はザーザー。都会のビルが人間の感覚をできるだけ遮断していることが分かりますよね、
ビルの中には意味のあるものだけが置かれており、無意味なものが排除されている結果、感覚が遮断されていると言います。
例えばビルの中においておく意味のないものがあれば、すぐ撤去されてしまうでしょう。これは、意味のあるものに囲まれすぎて、無意味な物の存在が許せなくなっているからだと言えます。
他の例で言うと、もし雑草が生えていたら、ヒョイっと抜いてしまいますよね。雑草は誰かが意図して植えたものでもなければ、食べたりすることもできません。要するに意味がないから抜いているんです。
このように意味のないものを許せなくなった極端な例が、相模原で起きた19人の命を奪った殺人事件だと言います。この事件は犯人が勝手に「意味のないもの」と決めつけ、その存在を許せなくなったために起きた事件だと言えます。
このお話は、意味のないものを排除する都会のあり方への問題提起だと言えるでしょう。
そして、都会ばかりにいないで自然に触れて感覚を働かせてみたらと言われているような気がします。
「ヒトの壁」
コロナ、オリンピック、愛猫の死、そして自身の入院。この二年間でヒトとして生きていることを再度実感した養老孟司さんの「ヒトとは何か」「人生とは何か」を問い直した最新刊となっています!
これまでの「壁シリーズ」とはまた少し違った雰囲気を感じましたが、養老節は健在でした。笑 ぜひ読んでみてください!
秩序が生まれれば無秩序が生まれる
秩序が生まれれば無秩序が生まれる。日本風に言えば「あちらを立てればこちらが立たず」。経済学的に言えばトレードオフ。
現在の日本や世界が抱える問題というのは、ある面に秩序をもたらしたがために発生した無秩序によるものだと言えます。
統御により秩序を生み出した結果無秩序が生まれるのは、日本や世界が抱える問題だけではないかと思います。普段何も違和感もなく触れているものの裏にも、実はどこかで無秩序が生まれているような気がしてならない、そんな気にさせてくれる本でした。
養老孟司さんはニュースなどでよく見る「コロナウイルスの電子顕微鏡写真」を例としてこの話を伝えています。「コロナウイルスの電子顕微鏡写真」の裏に一体どんな無秩序が生まれているのでしょうか?ぜひ読んでみてください!
愛猫の存在
養老孟司さんはマルと言うスコティッシュフォールドという種類の猫をかっていました。「まる 養老孟司」で調べてもらえれば
わかるのですが、名前の通り丸っとしたかわいい猫ちゃんです。笑
しかし、2020年にまるは病気で亡くなってしまいました。その後、なぜまると出会ったのか、ヒトが生きる意味とはなんなのかを考えたと言っています。そして、この世の中でなぜ多くの人が犬や猫などのペットを飼っているのか、養老孟司さんが導き出した答えにぜひ触れてみてください!
いかがでしたでしょうか?
僕は新潮社の回し者でもなんでもないので、今回紹介した本が読まれることによるメリットはあまりないですが、僕の好きな本が少しでも多く読まれることは気持ちがいいことなので、ぜひ読んでみてください!
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。