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【養老孟司「壁」】養老孟司さんのおすすめの本の紹介【超バカの壁・「自分」の壁】


その他
2022年5月12日
しりょかわ
しりょかわ

こんにちは、しりょかわです〜

前回に引き続き養老孟司さんの「壁シリーズ」の本を紹介していこうと思います!
今回は

  • 養老孟司「超バカの壁」(新潮新書刊)
  • 養老孟司「「自分」の壁」(新潮新書刊)

の2冊を紹介していきます。

本の紹介に入る前に養老孟司さんの面白い記事を見つけたので興味のある方は下のリンクからぜひ読んでみてください。
「東大医学部に入るのは褒められたことではない」などの養老節が楽しめます。笑
https://president.jp/articles/-/54334
(養老孟司、宮口幸治、高橋孝雄、「「ケーキの切れない非行少年たち」が打って変わって勉強するようになった"意外なひと言"」、President online,)

内容

  • 「超バカの壁」
    • 少子化の問題
    • 誤解の問題
  • 「『自分』の壁」
    • 不信はコスト高
    • 脳は楽をしたがる


「超バカの壁」

超バカの壁は日本社会や個人が抱える問題に対する、養老孟司さんなりの考え方を伝えている本になっております。仕事の問題、人間関係の問題、日本が抱える少子化の問題などなど。何か社会に対し疑問を持っている方にはおすすめの本です!

少子化の問題

少子化の要因は大量にありますね。長時間労働、高い養育費、晩婚化・未婚化などなど

その中でも養老孟司さんは「都市化」が少子化の要因の一つだと主張しています。
「都市」というのは人間の脳で考えたものを具体的に作り上げたものです。

ここにはビルを建てて、あそこにはコンビニを建てて、などなど、都市とは人間が脳で考えた通りの場所になっています。

一方で、「子供」とはどれだけ人間の脳で考えても、思った通りに作ることはできません。「自分の子供にはこうなってほしい」と脳で考えてもそうはなりませんよね。ここでは、人間の脳で考えて作ることができないものを「自然」と呼びます。すなわち「子供」とは自然なのです。

このことから「都市」と「子供」は相反するものだということがわかるかと思います。都市化が進むことは自然を排除する、すなわち「子供」を排除することでもあるのです。

東京都の合計特殊出生率が突出して低いことからも、都市化が少子化に影響していることは明白だと思います。

誤解の問題

「誤解されてるんじゃないかと不安になる。」
「誤解されたくない。」
と感じることは誰にでもあると思います。

養老孟司さんはこの誤解の問題に対して二つの考え方を紹介しています。

  1. 誤解をして損するのは自分ではなく誤解した側である
  2. 誤解された考え方が真実かもしれないという姿勢になる


まず、誤解されるということは、誤解した側が真実から遠ざかっていることになります。すなわち損をしているのは相手であって、自分ではないのです。

また、誤解された場合には、それに対して腹を立てるのではなく「自分は相手・世間からそういう風に見られているのか」と気づく機会にすることが重要であると言います。

個人的にはこの養老孟司さんの二つの誤解の問題に対する姿勢は好きなのですが、流石に自分に実害が及ぶような、人間関係が壊れかねない誤解に関しては、自分でしっかりと説明し直すことがいいんじゃないかと思います。

超バカの壁 「自分」の壁 養老孟司

「『自分』の壁」

この本では政治、エネルギー、情報などの問題を「自分」という切り口で考えています。また、「自分」とはいったいなんなのか、「本当の自分」とは存在するのか、などなど「自分」について悩んだり考えたりしている人にはおすすめの一冊です!

不信はコスト高

欧米式の契約社会が浸透してきて、昔より今は契約書などの書類が増えているそうです。昔は口約束で進んでいたことが、今では「何かあったら大変だ」ということで契約書など正式な文章での約束が必要になってきた。

このデメリットとして、様々な手続きが必要になりコストが増えため、物事がスムーズに進まなくなったと言われています。つまり、不信によりコストが高くなってしまったのですね。

このことは契約書を通す関係性以外の友達の間でも言えることでしょう。相手を信用していれば、不信から生ずるコストが減ることは明らかです。

無駄なことは無駄じゃない

仕事をしていると、自分がしたい仕事以外のことも任されることがあります。大学教授も同じで、自分がしたい研究以外にも、次から次へと無関係な仕事が飛び込んでくるそうです。

養老孟司さんはそういった仕事とは無関係な邪魔・無駄なことに対しても向き合うべきだと主張されています。

側から見れば、「大学教授のあなたがなぜそんなことをしなければいけないのか?」と思われようが、養老孟司さんにとっては邪魔なことも「仕事」に含まれているのです。そして、「仕事」ならばそれに対ししっかりと向き合いこなしていくべきだということです。

個人的にはこの考えの裏には、なんでもかんでも効率化・最短距離ですればいいわけではない、という考えがあるのではと感じました。
無駄・邪魔なことを通して気づくこともあるのではと思います。
また、イチローさんがいっていた「遠回りが一番」「無駄なことは無駄じゃない」というのも同じことなのかなと感じました。

いかがでしたでしょうか?
時間がある方は是非是非読んでみてください!

また、この記事も掲載されているokkeという勉強の大きな味方になってくれるアプリの方もぜひダウンロードよろしくお願いします!


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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しりょかわ

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