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【養老孟司「壁」】養老孟司さんのおすすめの本の紹介【バカの壁・死の壁】


その他
2022年5月10日
しりょかわ
しりょかわ

こんにちは、しりょかわです〜

突然ですが、平成で一番売れた新書がなんだか知っていますか?
平成で一番売れた新書といえば養老孟司さんの「バカの壁」という本ですよね。
つい最近には養老孟司さんの「壁シリーズ」6作目でもある「ヒトの壁」が出版されたばかりです!

そこで今回は養老孟司さんの6冊の「壁シリーズ」を三回に分けて紹介したいと思います!
今回は出版された順番に

  • 養老孟司「バカの壁」(新潮新書刊)
  • 養老孟司「死の壁」(新潮新書刊)

を紹介していこうと思います!

また、養老孟司さんの魅力について書いた記事もありますので、事前にこちらから読むことをお勧めします!

内容

  • 「バカの壁」
    • 「バカの壁」とは
    • 文武両道の本当の意味
  • 「死の壁」
    • 自分の死は存在しない
    • 死から得るもの


「バカの壁」

「バカの壁」は養老孟司さんの「壁シリーズ」の一作目でもある大ベストセラーです。
この本では「なぜ人と人は分かり合えないか」など人生でぶつかる様々な問題について、養老節が炸裂しています。
ネット上にあらゆる膨大な量の情報が流れ、誹謗中傷も多い今の時代に読むべき一冊だと感じました。

「バカの壁」とは

本書のタイトルでもある「バカの壁」について解説していきます。

「この人とはどうも話が通じない」
という経験は誰にでもあるのではないでしょうか?僕もあります。

その原因が「バカの壁」にあります。
「バカの壁」とは自分の経験などから自分自身の中で「これは正しい」という壁を作ってしまい、それ以外の物事を遮断してしまっている壁のことを指します。

人間の物事の受け取り方、経験してきたこと、ものの考え方は千差万別であるため、そもそも相手と考えが100%同じになることの方が稀なことだと言えるでしょう。つまり、「わからない」というのはごく自然なことなのです。

しかし「わからない」から話し合わなくていい、知ろうとしなくていいということではありません。
相手のことを理解しようとする姿勢は必ず必要だと思います。
ただ、「バカの壁」があることを知っていると、少し楽になるかもしれませんね。

文武両道の本当の意味

文武両道を、「学校での勉強と部活動両方に力を入れること」という意味で理解している方は多いのではないでしょうか?

養老孟司さんは「文武両道」を少し違った見方で解釈しています。
養老孟司さんは "文" を「入力(知ること・学ぶこと)」と理解し、"武" を「出力(行動すること)」と解釈しています。

すなわち、「文武両道」が示唆することとは
学習するには、情報などの入力だけではなく、そのインプットをもとに行動をする、すなわち出力が必要だということです。
バカの壁 死の壁 養老孟司 書評 要約 おすすめ 本

死の壁

「死」についてどういった考えを持っていますか?
おそらく目を背けていたい、死ぬのは怖いと思う人は多いのではないかと思います。
この本では、そんな「死」にまつわる問題を養老孟司さんの視点で解説されています。

自分の死は存在しない

自分の死について考えたことはありますか?
養老孟司さんは自分の死のことを考えてもしょうがないと言います。

世の中には3つのタイプの死があると言います。

一人称の死 二人称の死 三人称の死 養老孟司

このことから分かる通り、自分の死とは自分にとっては存在しないも同然であるため、あまり考えても仕方がないことですよね。
一方で最も考えなくてはいけないのは、周囲の死である二人称の死ということになります。

ただ、自分の死も周りの人にとっては二人称の死ということになります。
すなわち、自分の死が与える周りへの影響などのことはしっかりと考えなければいけないということだと私は捉えました。

誰もが人に支えられて生きていて、そのことを無視し「一人称の死」のみを考えて、自ら命を断つことは「二人称の死」を無視していることと言えるでしょう。
これは一つの安易に自殺をしてはいけない理由なのではないかと感じました。

死から得るもの

上で一番考えなくてはいけないことは二人称の死だと紹介しましたが、では二人称の死をどう受け止めればいいのでしょうか?

二人称の死とは人生の中で避けられないものです。
そして、二人称の死には大きな痛みも伴うこともあり、後遺症のように長い期間影響してくることもあります。

養老孟司さんは、二人称の死という人生で避けられないものをどう受け止めるのかについてこう話しています。

死にいい面があるというのとなかなか理解されないでしょう。だから別の言い方でいえば、死は不幸だけれども、その死を不幸にしないことが大事なのです。
ー養老孟司、「死の壁」(新潮社)p182

二人称の死を乗り越えて、何か生かしていくのが生きている人の課題だと感じました。
これは、「マチネの終わりに」という小説でも似たようなことが出てきてたと思いました。
過去に起こってしまったことは変えられないが、現在の認識や姿勢によって過去に起こってしまったことへの認識は変えられる的なことが印象的に頭の中に強く残っています。

いかがでしたでしょうか?
「バカの壁」「死の壁」読みたくなったでしょうか?
勉強に疲れた際や、気分転換をしたい時に是非読んでみてください!

また、この記事も掲載されているokkeという勉強の大きな味方になってくれるアプリの方もぜひダウンロードよろしくお願いします!


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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しりょかわ

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