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COCOTELI 平井登威さんへのインタビュー②「もっと自分を褒めてあげて欲しい」


その他
2022年4月20日

こんにちは!こうきです。
 
さぁ前回に引き続き本日も精神疾患の親を持つ子ども支援を行う団体COCOTELIの代表を務めれている平井登威さんへのインタビューです。
(まだ前回の記事を読まれていない方はこちらからどうぞ)
 
ぜひ勉強の休憩時間に読んで、視野を広げてもらえると嬉しいです!

それではCOCOTELIがどのような団体なのかをお話いただけますか?

COCOTELIは精神疾患の親を持つ25歳以下の居場所となることを目指している団体で、活動としてはピアサポートって言われる同じような立場の人たちとの交流会を週1回開催して、zoomの中で雑談したり、愚痴を話したり、家族の話をするみたいな場を作っているのと、slackでやり取りができるようにしている感じです。

団体に携わる経緯はどのようなものだったんですか?

この団体自体はまだできて1年ちょっとなんですけど、立ち上げから僕も居ました。活動を考えたり団体を立ち上げたのは別の子なんですけど。

最初のきっかけは精神疾患の親を持つ子って偏見とかから悩みがあっても話せないとか、抱え込んでしまうっていう事が多い中で、そういう人たちの居場所が必要だなった思ったことですね。

あと大学1年生の10月に同じような立場の人と初めて出会って、それで僕は初めて人に自分の家庭環境の事を話せたんですけど、その時にすごく心が楽になったのがきっかけで、こういう活動をしたいなって思ったことです。

今は団体の代表を務められているということですが、どのような経緯で代表になられたのですか?

団体を立ち上げた子は別の形で携わりたいってことになって、僕が変わったって感じです。

団体を引っ張っていく立場になって良かったこと、難しかったことなどを教えて欲しいです。

良かったことは......特にないかもしれないです笑。

そもそも今までとあんま変わらないなって思っていて、肩書が変わっただけかなっていう。僕はあまり代表っていう言葉が好きじゃなくて、もちろんそれぞれの組織に責任者は必要だし大事だとは思います。僕自身代表だから何かみたいなのはないと思ってて、それを意識したことは特にないです。

けれど強いて言うなら責任感がより生まれたことですかね。何かあったら責任を取らなければいけないし、活動を中途半端に終わらせたくないので、そう言う意味で責任感が生まれたのがは良かったことなのかなって思います。

難しいというか大変なことで言えば、自分はあんまりこだわっていないけど代表になったことで、周りから見たらすごい人物像で見られがちなことですね。自分は何もできないただのポンコツなんだよなー、いやぁそうじゃないんだよねーとか「団体やってるってことは仕事めっちゃできるんでしょ?」って聞かれたりするんですけど、いや全然できないよみたいな。そのギャップを感じるのはありますね。

教育系の団体を動かしていくのは特に資金的な面で難しいと思うんですけど、COCOTELIは最終的にどのような団体になりたいと考えていらっしゃるのですか?

おっしゃる通りでお金は全く生み出せていないし、回せてもいないという状況です。もちろんこれから組織として強くなったら助成金を貰ったりとか自分たちでキャッシュフローを作っていきたいとは思っています。

ただ精神疾患の家族の場合は子どもはもちろん、親もお金が無くて休職している確率が高いのでそこから利益を出すのは難しいんですよね。そうなると寄付をして頂いたり、他の事業で生んだキャッシュを回したりというような感じで、そこを今は凄く考えて模索している所です。

もちろんすごく難しいことですけどやっぱりこれをやってる時が一番楽しいっていうのがあるし、今は「精神疾患の親を持つ子ども」って区切っていますけど、ヤングケアラーも問題に注目しています。

全ての子どもたちが生まれた環境によって可能性に蓋をすることを減らしたいと思っている中で、まず僕たちは精神的な頼れる場、居場所として強くなっていきたいと考えています。

他にも様々な活動をされているようなので、それについても教えていただけますか?

今は立命館の先生とかが発起人となっているヤングケアラーの声を社会に届けていこうというプロジェクトのメンバーとして動いていています。昨日もミーティングをしながらヤングケアラーの声をどのように届けていくか、どうやって社会を変えていくのかという所を考えていました。

あとはまだ表に出していないのですが、今って子ども同士で社会資源や支援を必要としている友達に紹介するとか必要な所を紹介するとかができていなくて、子ども同士でそういう事ができるようになったら、悩み相談をした先に繋ぐことができれば、もっと色々な支援が出来るなと思う所があって、今はそれをやっている感じです。

楽しいから、やりたいことだから、というのは大きいと思うのですが、それだけ忙しく動ける理由とかはあるのですか?

本当に楽しいからっていうのが大きいのですが、家でボーっとしているのが好きじゃない性格で......うーん、でもやっぱり楽しいからだなって思います。

楽しくないとか面白くないって思ったことは苦しくなるくらい全くできなくなっちゃうので、逆に今これだけ出来てるのは凄い楽しいからなのだと思います。

ではこの記事を読んでくださっている高校生に何かメッセージをいただけますか?

1つはもっと自分を褒めてあげて欲しいということを思っています。高校生って結構メンタル崩す子も多いと思うんですけど、それって周りと比べちゃって自己肯定感が下がっている子とか、学校って順位が出るからそこに苦しさがあったり、部活がうまくいかなかったりだとか、けれどみんながそれぞれ頑張っていて、もちろん頑張っていなくてもいいし、自分を責めすぎる必要ってないんじゃないのかなって思います。

もっと自分を褒めるというのは勉強に直接関係は無いかも知れないけど、自分のメンタルを保つ上ではすごい大事で、自分のメンタルが崩れたら勉強がうまくいかなくなることもあると思うので。

あとはさっきも話しましたけど、やりたいことが無いことに焦る必要はないのかなって。人生短期的に見たら焦っちゃうかもしれないけど、人生全体で見たら全然焦ることじゃないのかなって、まだ人生20年しか生きてないから信頼性はないけど笑。

やりたいなって思ったら飛び込んでみて、ちょっとだけやってみればいいんじゃないかなって思います。

ありがとうございました。では最後に今後の展望を教えてください。

まず死ぬ時に楽しかったなって思えるような人生にできたらいいなって思っています。常に楽しさを忘れずに生きたいなっていうのは僕自身の軸としてあって、面白くないことをだらだらとやり続ける人生になったら終わりで、自分も面白くなっちゃうなって思うので。

楽しさを忘れずやりたいと思ったらやって、最悪なんとかなるって気持ちを忘れたくないというのと、精神疾患を持つ親の子どもだけではなく、その家族全員が生きやすい社会を作っていきたいです。

今のターゲットは子どもにしているけど、子どもの居場所作りがある程度うまくできたときには、もうちょっと範囲を広げていきたいなって思っているので、やっぱりそう考えたときに本人も家族も生きやすい社会を実現するっていうのは人生の大きな目標だなって思っています。

今日はたくさんの参考になる話をありがとうございました!

いえいえ、勉強の話をあまりできずすみません笑。
 
はい、ということで今回は精神疾患の親を持つ子ども支援を行う団体COCOTELIの代表を務めれている平井登威さんへのインタビューをお送りしました。同じ教育関係の活動をされているということで、とても刺激になるインタビューで、話していてすごく楽しかったです。改めてありがとうございました。

最後に自分を褒めてあげて欲しいというお話に関して僕の意見を言うと、「得意なことが無い」「好きなことが無い」という人は他者評価軸で物事を考えすぎていると感じるんですよね。周りと比べるのではなく自分と向き合って、もっと自分軸で考えればいいと思います。そして自分を追い詰めすぎずに褒めてあげてください。

さあ、今後もしばらくインタビューの記事が続いていきますのでぜひ楽しみにしていてください!

また平井さん、COCOTELIが気になるよという方は是非下記のリンクからアクセスしてみてください!

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読んでいただきありがとうございました。

この記事の著者

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中西

某私立高校→N高等学校→東洋大学文学部教育学科2年  勉強は苦手なので、インタビューや体験談を中心に書いていきます。たまに真面目な教育関係(通信制高校・教育学)の記事も書きます!