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これでスッキリ総合型・学校推薦型選抜合格者へのインタビュー 東洋大学 中西さん②


その他
2022年3月23日

こんにちは!こうきです。
 
突然ですが総合型・学校推薦型選抜入試の情報って何だかごちゃごちゃしていてわかりづらいですよね。
けれどそのめんどくささを理由に総合型・学校推薦型選抜を利用しないというのはめちゃくちゃ勿体無いです!
そこで「これでスッキリ総合型・学校推薦型選抜合格者へのインタビュー」と題しまして、このシリーズを読めば総合型・学校推薦型選抜合格までのアレコレがスッキリわかるようなインタビュー記事を書いていきます!

今回は東洋大学文学部教育学科人間発達専攻に学校推薦型選抜を通して合格した僕がセルフインタビュー形式で高校生活を振り返ります!
※前回の①を読んでいない方はこちらから

受験を意識しだしたのはいつ頃ですか?

高2の2月に派遣バイトを入れまくっていたのですが、初めは嫌だしやりたくないなと思っていた仕事にも慣れてきていることに気づいたんですよね。その時ふと「このままこの仕事をしていていいのか?」っていうことを考えました。そこで目先のお金にとらわれず、ちゃんと受験勉強に戻ろうと考え、2月いっぱいで仕事は完全にやめました。なので志望校を明確化させたのは高2の3月ですね。そのタイミングで1年間のスケジュールイメージとか戦略とか、何を勉強しなければならないのかをすべてまとめました。

その時の第1志望は今の大学とは違ったんですよね?

そうですね。以前別の記事で少し触れたこともあるのですが、その時は慶應義塾大学の文学部が第1志望でした。一般では到底届かないレベルなのはわかってましたが、推薦であれば自己推薦書や小論文のみでは入れるし倍率もそこまで高くなかったのでこれなら今からでも狙えるなと思ってました。

どのような試験対策をされていましたか?

小論文はもともと自信があったのでほとんど対策はしていませんでした。ただ出てくる問題が哲学や抽象的な話が多いということだったので、そういう感じの本は何冊か読みましたね。あとは英語の問題があったのでそれの対策はしようと考えていましたが、正直中学英語レベルからの学習だったので仮に慶應を受験できていたとしても、この対策は間に合っていなかったと思います。

慶應義塾大学の文学部を受験されなかった理由はなぜですか?

9月頃に担任から突然電話がかかってきて、どうやら慶應文学部の推薦に必要な評定平均4.1が取れていない、と。N高での成績は余裕で4.1を超えていたのですが、前籍校での評定平均が2.6しかなかったのでこれでは出願できないと言われました。まあだから受験しなかった、というよりも受験できなかったんですよね笑

この時ばかりは1日くらい落ち込みましたけど、翌日すぐに今通っている東洋大学文学部教育学科人間発達専攻の推薦を受けることに決めました。

そこに迷いとかはなかったんですか?

一般受験に向けた勉強をしてきてないというのが大きいと思うんですけど、本当に大学のランクというのを考えてなかったんですよね。やりたいことのできる大学を偏差値順に並べて、推薦で受験できないところは切って、志望順位決めたので。なので慶應が無理なら次は東洋だなーってだけでした。

東洋大学の試験に向けた対策はどのようにされましたか?

僕の受けた試験は評価書10点、総合問題60点、面接30点の100点満点で合否が決まるものだったんですよね。総合問題は大体30点分が数Aのような確率とか図形っぽい問題が中心で、残りの30点は小論文でした。

そこでとりあえず数Aっぽいほうで15点くらいをとれるように、高1の頃の教科書を引っ張り出してきてざっと復習しました。あとは3年分の過去問が出ていたので、それを解いてわからないところは友達に聞きました。小論文の対策はほとんどしていないですね。東洋大学の教授が出している著書を数冊読んだくらいです。面接対策も一切しなかったですね。普段思っていることを喋ればいいだけだし何を対策すんのって思ってたんで笑

試験本番はいかがでしたか?

数Aっぽいほうは予定通り15点分くらいは取れてるだろうなって感じで、小論文は最高レベルのものを書けた自信がありますね。

ただ、面接が大失敗でした。面接の部屋に行く途中にコロナ対策で開けられたドアの向こうから「はい、わたくしが貴学を志望した理由は~」みたいなめちゃくちゃしっかりした話し声が聞こえてきて。そこでビビっちゃったんですよね笑

普段だったら気にしないで「いやいや俺は俺だから」程度に思えるはずなんですけど、緊張感もあり頭が真っ白になりました。そこで1番初めの志望理由が全く出てきませんでした。本来であれば「私は主に義務教育下における地域間教育格差や家庭間の格差といった不平等、いじめ、体罰、理不尽な校則といった不条理を解決すべく、貴学で教育を学問として学びたいと考え志望しました」といったようなことを言いたかったのですが、30秒間全く言葉が出ず面接官の先生に「落ち着いて話していただいて大丈夫ですよ」と励まされた後、やっと出た言葉が「教育における格差をなくしたい」それだけでした。

ここで「あー終わったわ、俺」と完全に萎えて、そこからの質問はあんまり覚えてないんですよね。ただ1番最後に何か「何か言い残したことはありますか?」と聞かれて、そこで嘘偽りのない自分の意見を1分以上熱弁しました。どうせ落ちるんだし、最後くらいただただ言いたいこと言おうって吹っ切れたんですよね。それが結果的には合格に繋がったのかなと考えていますが、合否が出るまでの1週間はその時期から申し込むことのできる総合型・学校推薦型入試がないのかをずっと探してました笑

では入試を振り返って、高校生に伝えたいことを教えてください

僕が思う総合型・学校推薦型選抜に必要なことは3つあります。
1つ目は明確な計画と、分岐ルートを考えておくこと。僕は明確な計画は立てていた自信がありますが、それでも直前になって評定平均が足りないとわかって志望校を変えています。これでもかというぐらい明確に計画は立てたほうが良いと思います。また分岐ルートを考えておくというのは、例えばその入試に落ちてしまったらどうするかということです。僕は幸い受かったからよかったものの、落ちていたら大変なことになっていました。その道を選ぶ可能性が低いにしても、分岐ルートを数種類想定しておいたほうが安心感にもつながると思います。

2つ目は学校とのコミュニケーションをとること。特に学校推薦型の場合は校長先生の推薦が必要であるということから、学校に用意してもらう資料が多くなります。担任の先生や進路指導の先生と積極的にコミュニケーションをとって、自分からどれくらい手続きが進んでいるか、この書類は用意できているのかなどを聞くようにしましょう。

3つ目は面接対策をすること。これは1番自分が痛感したことです。極力多くの人に協力してもらい、数をこなして面接という場に慣れておく必要があると思います。めんどくさいし、恥ずかしいかもしれませんが、本番で何も話せないほうがよっぽど恥ずかしいので、少し勇気を出して積極的に数をこなしましょう。


長くなってきましたので、今日はここまでにさせていただきます。次回は合格後の生活や、大学に入ってからの1年間を振り返っていきます!
読んでいただきありがとうございました。

この記事の著者

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中西

某私立高校→N高等学校→東洋大学文学部教育学科2年  勉強は苦手なので、インタビューや体験談を中心に書いていきます。たまに真面目な教育関係(通信制高校・教育学)の記事も書きます!