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秋模試D判、からの東大合格


体験記
2021年11月23日

はじめに

今から受験までの成績についてのお話をするのですが、受験までのストーリーは本当に人それぞれです。
あくまでもわたしのお話として受け取っていただければ幸いです。


プロフィール

初めまして、しーかせです。
プロフィールにもありますが、桜蔭中高出身、現在は東京大学の文科二類に通っています。

いきなりですが、成績の話をしたいと思います。恥ずかしながら自分が11月に受けた2つの東大実践型模試で、両方ともD判を食らいました。
そこから数ヶ月後の本番ではありがたいことに合格をいただくことができたわけですが、そんな自分の受験ストーリーについてお話した後にそこから得られる教訓のようなことも取り上げていこうと思います。

ただ、ただ自分の話を述べているだけなので「結論は何??」という方は「教訓」から読んでいただければと思います。
せっかく書いたので、自己紹介がわりに全編読んでくだされば嬉しい限りです。


中高一貫校での勉強生活〜サボりまくるも、成績はくる〜

大学に入ったころによく聞かれたことに、「受験ってかなり余裕だったでしょ」ということがあります。
それは自分の母校、桜蔭中高について知っていただいている方に言われることなのですが、ここで軽く桜蔭について説明を入れると、私立の中高一貫校で、医学部合格率はトップ、東大合格率も女子校トップという学校です。
なぜこんな知り合い自慢を入れたのかと言いますと、これからの話に納得感をもたせるためです。気分を悪くされた方、すみません。

このような中高一貫では何が行われているかと言いますと、中1から大学受験準備が始まります。学校のカリキュラムが早めなところ、詳しめなところももちろんありますが、体感では半分以上が中1から塾に入っています。
そこで英数を中心に先取り学習をし、中3には高校範囲をおわらせます。そして高校3年間かけて、受験対策をみっちり、そして理科社会を重点的に仕上げていく仕組みになっています。
高校受験がないことをフル活用しようという欲を感じますよね笑
そして、そんな余裕のあるスケジュールを立てていれば合格数も多いことに納得できるでしょう。

自分も気づいたらその流れに乗り、上記のような教育を受けていました。が、当然「東大」なんてなんかすごいところ、というイメージしかなく、行こうなんぞ、行けるところだとさえ、思っていませんでした。
将来やりたいこともそんなになく、勉強は嫌なもの、という考えの上にカッコつけたさもありサボる毎日です。(当時の私に言いたい。そんなこと全くかっこよくない。)
特に中3から高1は酷く、苦手科目だった英語は授業さえ行かなかった日も、、

そんな何も生み出さない生活でしたが、それでも貯金はそれなりにあり、高2では(周りに流されて)真面目になりはじめた甲斐もあり、学年ごとの判定模試ではなんとなく東大と書き、判定はA、というのが高2までの成績です。

受験生〜降下一方の成績〜

高3になり、いよいよ受験だなあともなってきたのですが、依然自分に実感はありません。
そしてなんと言ってもコロナ禍で学校は完全に休み、塾もリモート授業のために雰囲気を全く感じないのです。
今まで周りに流されるように勉強していた自分はここでかなりつまづくことになります。
宿題や周りの人の参考書の進みをベースに自分の勉強も管理していたので、するべきことや比べる対象がなければ何もできなかったのです。

というわけで自分の勉強管理ってどうやるんだろう、という試行錯誤を繰り返すうちに気づけば6月、学校が始まり、隔日登校はさらにペースを乱してきます。
ノリについていけないうちにあっというまに夏模試がやってきてしまいました。志望校もまだ定めきれずまだなんとなく模試を受け、結果はB判とC判。
初めてA以外を取り、後悔や反省などではなく、そんな判定あるんだ、という謎の傲慢な感情が先にきたことでなんの学びも得ない模試を経て夏は終わります

いよいよ志望校確定時期になるも結局なんとなく、で東大に決め、そしてそれにもかかわらずそのノリで勉強を続けた結果、秋模試でD判を食らいます。


直前期〜やっと本気で勉強をする〜

返ってきた成績をみてついに気づきます。
あれ、このままじゃ落ちるんちゃう?
はい。おわかりの通り、おっっそいです。気づくのが。
ただもう志望校は変えられないし、恥ずかしくて相談はできないし、どうしよう、って思っているうちに年末がきてしまいました。

そして私はあることをモチベーションに本気で勉強することを決心します。それは、
「足切りは何がなんでも避けたい。」
東大受験を考えている人の話とは到底思えませんよね。でも実際そうだったのです。
学校の友達にも、東大を受験する人は大勢います。
足切りに引っ掛かれば、(2次に行かなければ)バレるでしょう。
おかしな話ですが、それだけはプライドが許しませんでした。

正直、失礼な話ですが、東大に行きたい欲はそれほどなく、浪人はしたくないなー、というぐらいのテンションで、勉強する気もいまいちだったのですが、共通テストの存在を思い出した12月末(これもかなり遅いですね)からは多分誰よりも勉強していたと思います。
というよりあれ以上に勉強量を増やす方法は思いつきません。またこの辺の話は次回以降していこうと思います。

とにかく共通テスト対策しかしない一ヶ月弱を過ごした結果、本番では、9割強という自分的にはかなり良い結果を残し、それで勢いづいた頭とメンタルで(単純なんです)私立、国立ともに全制覇を果たし受験を終えることができたのでした。


教訓

ここまで、少々問題児な自分の受験ストーリーを晒してきましたが、ここから先は少し抽象化して、お伝えしたいことを書いていければと思います。

まず言えることは、よくある話ですが「最後まで諦めるな」ということです。12月末からというありえん遅いタイミングで頑張り始めた私ですが、2次も含めて点数自体は余裕を持つことができました。

次に、それができたのは貯金の部分がそれなりにあったからだと思います。サボっていたとはいえ5年積み上げてきたものを、この時期に磨いたことで光らせられた、ということでしょうか。できるなら、少しづつで良いので早めに勉強しておくことをお勧めします。

そして、2年生までの成績は信用するな、ということです。そもそも理科社会含まれてないですし。高2時点で成績が良くても、私みたいな人もきっと少なからずいるはずなので、高3の頑張りでいくらでも蹴落とすことができます。良い人も油断せず、まだこれから、という人も自信を持って頑張ってください。

最後に、一番言いたいことは「モチベーションを持て!」ということです。
最後まで何の目標もなく勉強していた私に最も足りなかったのは、間違いなく「勉強する理由」です。なんとなくで勉強している方がいらっしゃったら、勉強時間を削ってでも、何をしたいから勉強するのか、考えてみて欲しい。そこから先の受験人生が変わるはずです。その考え方についても今度紹介します。

終わりに

サムネで?と思っていた方、納得いただけたでしょうか。笑
不可説不可説転に似てるなって思ったり思わなかったり、、

秋でDなんて恥ずかしすぎて、正直先生にも親にも友達にも言っていませんでした。志望校を変えたい、って言い出せる雰囲気でもなく、悩んでたのを思い出します。
私でよければ相談乗ります。

はじめに、でも書きましたが、受験までの道のりは人それぞれで、どれが成功、どれが失敗、などということもありませんし、説得力はないかもしれませんが、偏差値が高いほどいいとも、合格が正しいとも思いません。
ご自身が納得できる道、それを探していただける助けになりましたら幸いです。
これからよろしくお願いします!!

この記事の著者

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しーかせ

桜蔭中高→東大文II 知ることは好きですが覚えることが嫌いです。 文系ですが得意科目は数学だけ、あとは最低限の知識で乗り切りました。 勉強を通して、知識だけではなく計画力や思考力、周囲の環境まで手に入れられます。 時に苦しいものですが、頑張ろう、と思ってもらえるようなコンテンツを作りたいです!