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現役で国立医学部医学科に合格するまでの体験記


体験記
2022年5月24日

はじめに

 
医学部医学科といえば浪人生の占める割合が多い男子が占める割合が多いと思われがちですが,努力をすれば女子でも現役で受かることができると身をもって証明し,他の医学科受験生の参考になれば程度に,私の合格体験記を書きたいと思います。
 
 

高校二年生の春まで

 
私が今通っている大学の医学部医学科を志望し始めたのは小学生の時で,小学三年生の時から塾に通い始め,中学校は自宅から通える中高一貫校に進学しました。
 
中学生の間は部活や学校行事など,勉強以外のことに一生懸命で,家庭学習時間は0に等しく,帰宅後の学習といえば週に一回二時間のみ塾に通っていただけでした。
 
中高一貫校ということもあり進学先の高校も決まっていたため特に評定などを気にすることはなく,定期テストも課題だけ済ませて挑んでいました。
 
このころの学年順位は10位/120人でした。
 
まったく勉強していないとはいえ,授業は毎回きちんと受け,授業内容の理解には務めていたためそこまでひどい点数は取らずにいました。
 
とはいえ同級生の中には中学生のころから東大や京大を本気で目指している人がいたので,なかなか学年順位が一けたに入ることはありませんでした。
(三年間を通して5回程度のみだったと思います。)
 
しかし当時の私はたいして危機感を持たず,高校生になってからやればいいやと思っていました。
 
そのまま高校生になったのですが意識は全く変わらず,高校三年生になってから本格的に受験勉強すればいいやという気持ちで高校一年生を適当に過ごしていました。
 
高校からは外部から違う中学校に通っていた人が120人加わり,このころの学年順位は6~8位/240人の間をうろうろしていました。
 
悪いことに,たいして勉強をしていなくても,周りの同級生が私と同じように中だるみしていたため,中学生の時よりも学年順位は上がっていました。
 
このことで調子に乗った私はさらに勉強しなくなってしまいました。
 
しかし過去に私の第一志望校に進学した先輩のデータから見ると,私は全然届いていなく,このままだと確実に落ちると当時の担任にくぎを刺されました。
 
しかし過去のデータは過去のデータで,私とは無関係だと思い,たいして焦りもしませんでした。
 
その後私が高校一年生の2月ごろ,コロナウイルスの影響で学校が休校になり,家から出ることが少なくなり始めた時期に塾をやめてしまいました。
 
もともと学校,塾以外で学習する習慣がなかった私は,高校二年生の4~6月は全くと言っていいほど勉強をしていませんでした。
 
唯一していたのは学校からお情け程度に出される課題だけでした。
 
 

高校二年生の夏から冬まで

 
6月後半から学校の自粛がなくなり,学校が再開しました。
 
この時学校では,自粛期間中に勉強してきた人と全くしてこなかった人との差が大きく開きました
 
もちろん私はまったく勉強しなかったほうですが,まったく焦りもせず,学習量を増やさず,学校の授業と課題のみをこなし,高校三年生になったらやればいいやと思っていました。
(今思えばこの時期にもっと勉強していればもっと上の大学を狙えたのかなと…)
 
周りと差がついていることをはっきりと示すことになったのが,自粛明けの模試でした。
 
自粛前は6~8位/240人あたりをうろうろしていたのに対し,自粛後は18位/240人まで下がっていました。
 
ここまで順位が下がったのは私の中では初めてであり,多少焦りを感じました。
 
しかしこの模試の結果が返ってきた直後には,学校祭や日帰り修学旅行が迫っていて,勉強どころではありませんでした。
 
当時の私は修学旅行委員で,クラスの修学旅行の企画運営を行う必要がありました。
 
家に帰ってからは勉強よりも旅行の企画を行い,学習量は増えるどころか減る一方でした。
 
 

高校二年生の冬以降

 
無事学校行事が終わったところで,当時の私に変化が訪れました。
 
そのころなぜかYouTubeを見ているときも,何か検索しているときも,某予備校のバナー広告を目にすることが増えました。
 
そして3講座無料の字に惹かれ,勢いで招待講習に応募しました。
 
今思えば,もし広告を目にせず,招待講習に応募していなかったら何も変化はなく,今通っている大学には確実に落ちていたと思います。
 
私にとっての最大の転機はこの招待講習だったと思います。
 
そしてこの招待講習で訪れた校舎の学習指針が魅力的であったため,親を説得し入塾しました。
 
入塾後は自分の予定に合わせながらとはいえ,一週間の学習量は10時間ほど増えました。
 
そして周りにはあまりいなかった,同じ学部学科を目指している友達もできました。
 
彼女は高校一年生の時から塾に通い,毎日放課後は部活が終わり次第塾で勉強し,休日は朝の開校から夜の閉校まで勉強していました。
 
同じ志望大学学部学科の子が私からしたら考えられないくらい勉強しているのを見て,私は初めて焦りを感じました。
 
とはいえまったく学習習慣のない私には,彼女と全く同じ学習量をいきなり確保するのは難しく,少しずつ学習量を増やしていきました。
 
彼女と同じように放課後閉校まで,休日は開校から閉校まで塾で勉強できるようになったのは,高校三年生の7月でした。
 
学習量が増えたからか,E判定しかとったことのなかった模試でもB判定をとれるようになっていました。
 
勉強は質が大切といいますが,質よりもまず先に量を確保することも大切だと実感しました。
 
十分な学習量を確保してから学習の質を高めることが大切なのだと,受験まで半年を切ってから始めて実感しました。
 
もしこの合格体験記を見ている人がまだ高校生で,十分な学習時間が確保できていないのであれば,まず先に学習量を増やしてほしいです。
 
話を戻しますが,夏以降はC判定以上をキープすることができるようになりました。
 
しかし油断はできません。
 
医学部医学科,特に国立の医学部医学科ではとにかく失点しないことが求められます。
 
共通テストは9割,二次試験は8割を超えないと受かりません。
(二次試験の得点率は大学によって異なりますが…)
 
当時の私は詰めが甘かったので,共通テスト模試では8割以上では安定していましたが,なかなか9割以上を取ることはできませんでした。
 
8割以上にするのは思っていたよりも簡単でしたが,そこから9割以上にするのは想像以上に大変でした。
 
しかし何とか共通テスト直前の模試では5回連続で9割以上を出せ,共通テストは安心だと思えるところまで持っていけました。
 
ですがこれでは終わりません。
 
私が受けた回の共通テストは例年以上に難しく,本番の点数は8割にも届いていません。
 
自己採点が終わってから自分の点数を見て,どこの大学の医学部医学科にもうからないと思い,今まで努力してきたけどダメだったかと,浪人の覚悟をしていました。
 
しかしリサーチを見てみるとほかの受験生も点数が取れていないことがわかりました。
 
塾によって異なりましたが,共通テスト後の最終判定の多くはE判定,良くてC判定で,第一志望校に挑戦するべきか悩みました。
 
しかし当時の塾の校舎長が,あなたは二次が得意だし,今まで頑張ってきたんだから悔いのないように第一志望校に挑戦してみたら?と言ってくれ,第一志望校へ挑戦する決心がつきました。
 
それからというもの,それまで以上に二次試験の対策に励み,問題との相性が良かったこともあり,第一志望校に合格することができました。
 
 

最後に

 
私がこの合格体験記を書くにあたって伝えたかったことは,今の自分がどれだけ無謀な挑戦をしているといわれても,一年間本気で努力すれば夢をかなえることができるということです。
 
ですがなにも一年間勉強以外のことを犠牲にして本気で勉強しなくても,一年,二年前から二,三年かけてほかのこととも両立しながら勉強を進めると,同じような,もしくはそれ以上の結果を得ることができます。
 
私の経験からのアドバイスとしては,高校三年生もしくはそれ以上でこの合格体験記を読んだ人は,これから来る大学受験に向かって本気で勉強して,高校二年生以下の人は私のように一年で詰め込もうとせず今のうちから勉強に励んでもらいたいと思います。
 
また今回の記事では具体的な学習方法については触れませんでしたが,過去の記事にて物理自由英作文数学の勉強法について紹介しているので,参考にしていただけると嬉しいです。
 
また今後はほかの科目についても学習方法について紹介していこうと思っています!

最後まで読んでいただき,ありがとうございました!

この記事の著者

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県立中高一貫校→岡山大学医学部医学科 少しでも受験生のためになる情報を発信していきたいです!