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九州大学芸術工学部音響設計コースの合格体験記


体験記
2022年3月8日

2022年春に九州大学芸術工学部音響設計コースに合格された方に、リアルな体験談を伺いました!
お忙しい中、とても詳しく答えて頂いて感謝しかありません。

志望校の決め方から、モチベーションの保ち方、各科目の勉強法やオススメ情報まで、受験勉強に欠かせない役に立つ情報が盛りだくさんなので、同じ志望校の方やこれから受験勉強を頑張ろうと思っている方は必見です!👀

進学先、志望校の決め方

出身地

富山県

進学先を教えてください。

九州大学芸術工学部音響設計コース

進学大学・学部を決定された時期や理由をお聞かせください。

決定した時期は3年次の11月頃

模試の志望校記入の際に8校ほど書く欄があり、その数合わせで何処かないかとペラペラ冊子をめくっていたときにたまたま目に留まった。その後ネットで色々調べてみると、音楽史や音響学(音響心理も含め)、など文理問わず音に関すること全般を学べると知り、自分のやりたいこととピンポイントに合致しており自分はここに行くしかないのではと思った。

また、総合大学であるため音楽だけでなく様々な分野の人からの刺激を受けることができると思い、自分にとっては音大よりも魅力的だと思った。

志望校決定に関してアドバイスがあれば教えてください。

いつ何がきっかけになるかわからないから、自分の興味や得意分野はもちろん、色々な方向にアンテナを張って出会うもの全てに自分にとって何か意味のあるものになり得ないか、繋がりがないかを考えるようにすることが大事。

それと何より出会わなければ意味がないから、学校だけでなくもっと色んな場所で色んな人と交流を持つことが大事。これめっちゃ大事。ネットもあるし、自分の行動次第で変えられるヨ!

受験勉強全般の話

本格的に受験を意識して勉強を始められたのはいつ頃ですか?

高3の秋以降

学校の勉強に加えて、自分で勉強を始めたきっかけについてお聞かせください。

本気で勉強を頑張れる環境になったこと(家庭などの面で)

受験勉強開始後の1日の勉強時間は何時間くらいでしたか?

平日:4〜6時間
休日:10時間〜

受験勉強のモチベーションを維持するために心掛けられたことを教えてください。

勉強を楽しむ。

楽しむ方法は大きく2つ。1つ目の方法は、その教科を楽しむために、好きになるために、試行錯誤する。このこと自体を楽しむ。

これはある意味、真の意味での「勉強」を楽しむことだと思う。例えば暗記が苦しいなら、色んな暗記を工夫する。呟いてみたり、ひたすら書いてみたり、語呂合わせ作ったり、思いつく限りやってみる。暗記は特に、色んな教科で必要だと思うから、国語で覚えた暗記術が英語や理科で通用するのかを試してみたり、各教科で最適な暗記術みたいなものがあるか模索してみたり、自分なりの勉強の楽しみ方が絶対あると思う。

特定の教科を好きになる過程で言えば、物理がどうしても好きになれなくて、受験で使うという面で逃げられないのなら、ちょっと背伸びして微積使ってみたり、あえて東大の問題解いてみたり、物理と日常の関係を調べたり、とことん好きになるまで色んな勉強を通して向き合ってみる。それで物理は好きになれなくても、その過程を楽しめたらなら有意義な時間にはなる。

2つ目の方法は好きになった教科そのものを楽しむ

大学への受験勉強は中学を脱し、大学への架け橋という点で、「学問入門」みたいなものだと自分は思うから、教科そのものを楽しむ感覚はきっと高校以降の暮らしの中でも活きると思う。こんな解法があるのか!という感動や驚き、どうしてこの解法では解けない or 大変なんだろう?という疑問など、問題に対して何か感じて、頭を使っている感覚を味わえているなら、もうそれは教科そのものを楽しんでいる証拠。

この2つの方法は日々の勉強の中で同時に存在すると思う。1つ目を実践している中で2つ目の楽しみを見つけること、その逆のチャンスもある。そういう楽しみを感じて過ごしていれば気づけば時間は経っていて、モチベの維持なんか考えなくなると思う。

大学に合格しなきゃと思うから苦しくなる。出来ない自分が嫌になる。でも本当は出来ない自分を見つけることがスタートで、そこからが本当の楽しみ

大事なのはモチベを維持しようとか考えないこと。そのためにはとりあえず始めてみる。ただ机に向かうことは大変かもしれないけど、その先に楽しみが待ってると思うだけであなたと机の間の引力は少しは大きくなるのかなと思う。

あとは、嫌なら逃げてもいい。勉強しようと思って勉強すること以外でも、何かふとしたきっかけで勉強になることもある。やりたいから、やる。やりたくないなら、やらない。やらなきゃいけないなら、やりたくなるような道を探す。

僕が受験勉強する理由は、自分の暮らしを豊かなものにするためであって、受験勉強しなくても自分にとって豊かになる道があるなら、必ずしもしなきゃいけないものじゃないと思う。受験勉強は、絶対にやらなきゃいけないものではない、というマインドも、楽しむため、苦しまないためには大事なのかなと思った

各科目の勉強法、オススメの情報

日本史

受験までの勉強スケジュール

2年から授業開始(理系です)
定期テスト、模試前に全力で詰め込む(ここで基礎定着)
3年の10月頃から少しずつエンジン入れる
11月から暗記や基本事項に磨きをかける
12月から形式を確認しながらの勉強も取り入れる
本番は確か74点でした。ムズかった。

心がけてよかった勉強法・意識

自分の学科の理系日本史選択が7人だったのでみんなで協力してました。

やって良かった勉強法
① LINEグループを作って情報交換
② iphoneのメモの共有機能を使ってみんなで語呂合わせを作りまくる。
③ youtubeの替え歌で歴代天皇と総理大臣を覚える
④ 図説の年表で流れを確認しながら通史を確認
⑤ めっちゃ日本史できる文系の友達と電話しながら勉強

意識
自分は理系なので爆死を逃れればいいという意識でとにかく基礎を徹底した

オススメの参考書

・教科書と図説と資料集=学校で配られたもの
理系はこれだけあれば十分
最初はうまくいかなくてもこんなもんだと思って繰り返し見てるとだんだん馴染む

オススメのYouTuber

youtube高校 (奈良〜平安、ごちゃごちゃした人物たちが視覚で整理できる)
チレキノウエノ (政党史まとめ)
数分でわかる歴史 (明治〜、サクッとみれて直前期の安心材料)
社会科チャンネル (色々ピンポイントで解説してくれる)

物理

受験までの勉強スケジュール

・2年から授業開始
物理が嫌すぎて2年はほぼノー勉

・3年からちょっとずつ問題集に手を出す
→物理のエッセンスと良問の風
電磁気は一通り
力学はちょこちょこ
波動、熱力、原子はほぼやってない

・その後夏くらいから色々試すも全部挫折
→物理教室、名門の森、重要問題集
どれもわからなくて答え見ながら数問やっただけ

・秋から新物理入門とその問題集に手を出す
これが結構楽しくて、読む決心をするも挫折
力学と電磁気学はちゃんと読んだ

・このまま共通テストに突っ走る
→85点でした

・共テ後、JUKEN7(youtubeチャンネル) に出会う
そこのライブ配信のアーカイブを見まくって物理の面白さ、楽しさに目覚める
今まで挫折した中で得た断片的な知識がつながる
入試問題を解くための思考地図(フローチャート)があると知る
あとは思考地図に当てはめながらひたすら問題演習

心がけてよかった勉強法・意識

・思考地図に当てはめながら解き、当てはまらないものは問題文をよく読む
・満点を目指さずに、取れるところを取る(どの教科においても大事かも)

自分は色んな参考書をつまんでは挫折の勉強を繰り返していた。

でもこの勉強のおかげでいい意味で何回もリセットして色んなレベルのものを初学の心で学んだことが良かったのかも。そこで感じたのはどれも言いたいことの本質は一緒だということ。

逆に違う点といえば、いかに平易な言葉で説明するかや、いかに学問としての物理に近づけた説明をするかなど、どんな説明にするかの焦点が違うだけだったように感じた

つまり、小手先の受験テクニックとかはなくて物理で点が取れる人の思考は他の教科よりも似通ったものになるのではないかなと思います。その点では物理は一度理解してしまえば簡単で誰でもできるようになるもので、そこからは特に受験のために必要なことは各試験の形式慣れぐらいだということ。

ただ、大変なのはその理解することなんじゃないかなと思う。根気強く挑戦すれば道は開けるはず。「これだけでわかる!」とかに惑わされないでね。

オススメの参考書

物理のエッセンス
理解のハードルが低いのでとりあえずのインプットとしては最適。

新物理入門
むずいけどより学問としての物理を学べる。辞書的に使うといいかも

オススメのYouTuber

JUKEN7
ヨビノリ (大学の力学は面白いよ!)
東大物理学科卒ひぐま

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