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釜賀浩平教授「世の中はトレードオフ」【教授インタビュー】(後編)

その他
2022年6月15日
釜賀浩平教授「世の中はトレードオフ」【教授インタビュー】(後編)

上智大学、釜賀浩平教授にインタビュー!


〜上智大学経済学部経済学科 釜賀浩平教授(公共経済学、厚生経済学、社会的選択理論)〜

取材日時(2022年5月20日)


大学に進学しようと考えている人は、どの大学のどの学部を志望するのかを決める必要がありますよね。進路選びをするためには学部や大学の情報が必要になってきます。そういったことは大学の教授に聞くのが一番だと思い、私が通う上智大学経済学部の釜賀浩平教授にインタビューしてきました!経済学とはどういった学問なのか、学生時代に何をすべきか、上智大学の特色はなんなのか、経済学部への進学を志望している人はもちろん、全高校生・大学生にとって必見の内容となっています!

内容
前編

  • 経済学、厚生経済学、社会的選択理論とはどういった学問?
  • 教授が社会的選択理論に興味を持ったきっかけ(教授の進路選び)
  • 実際にどんな研究をしている!?

後編

  • 大学生は学生生活に何をすべき?
  • 上智大学経済学部経済学科・上智大学の魅力
  • 高校生へのメッセージ


大学生は学生生活何をすべき?


 −−前編では、経済学や研究内容について聞いてきましたが、ここからは大学や大学生について聞いていこうと思います。海外の大学生と比較したときに、日本の大学生はあまり勉強しないなどと言われることもあります。一方で、日本の大学には日本の大学の良さがあると思います。そんな日本の大学に通う大学生にどんなことを求めますか?


確かに、日本の大学は入学するのが難しい一方で、卒業するのは簡単みたいな面があるから、もう少し勉強した方がいいんじゃないかとは思うんだけど、それは大学生の問題というより大学とか社会の問題だと思う。日本の大学はどちらかというと「人間力を高める場所」みたいになってるよね。だから社会として「大学が果たす役割」について真剣に考えた方がいいと思う。


大学生がしといた方がいいことについては、学問、音楽、スポーツなんでもいいから、自分の好きなことに没頭することがいいと思う。大学卒業した後に企業に勤めることを考えている人にとっては、大学生ていうのは好きなことに没頭できるラストチャンスでもあると思う。だから、自分の興味関心に素直に従ってそれに没頭するのが良いんじゃないかなって思うんだよね。大学を卒業した後って、割と仕事とか何かに追われる日々だから、大学生ていう期間では自分の好きなことに没頭して、何かのオタクになるのがいいんじゃないかな。俺は大学生時代経済学部だったんだけど、経済学の授業はほとんど履修してなくて、自分の興味がある授業ばっか履修してたかな。


 −−経済学以外の授業はあまり履修してなかったんですね。釜賀先生が大学生の頃と今の時代の大学生に違いってあったりしますか?


それでいうと、出席を取らない授業に関しても大学生がよく授業に出るし、キャンパスにもよく来るよね。俺が大学生の頃はゴールデンウィークが過ぎたあたりからキャンパスに来る人が減少を辿っていたんだよね(笑)。でも、今はゴールデンウィークを過ぎた後でもキャンパスの人口が多い。


 −−確かにゴールデンウィークが過ぎた今でも、キャンパスには人、人、人ていう感じでたくさんの学生がキャンパスにきてますね。


そうなんだよね。それに加えて、出席とかを求める授業が多くなったり、試験の点数が厳しくなったりしてて昔に比べて真面目になってると思う。昔は出席せずに試験前に出回ってる過去問とかを丸暗記して解ける問題といて単位をもらってるっている感じだったから、今の大学生の方がよっぽど勉強しているとは思う(笑)。


 −−今の大学生の方が真面目になっているんですね。真面目になっている理由で考えられることてありますか?


それは謎なんだよね。でも、これに関しては少し心配な点もある。もちろん、大学の授業を中心に生活してもらうのは模範的で素晴らしいと思う。ただ、授業をサボってまでもやりたいことが無くなっていることが授業によく来る理由なのだとしたら、それはそれで若干不安になる。授業をサボってまでも没頭したいことが見つかるのはいいことだと思うんだよね。世の中トレードオフで、何かをするためには何かを諦めなきゃいけないから、自分がしたいことに没頭するために授業をサボるのは悪いことではないと思うんだよね。やっぱり、大学生ていうのは自分のしたいことができるラストチャンスだから、ただ授業をこなすっていう日々よりも、自分の興味関心があることに時間を使うのがいいんじゃないかな。

大学生、大学生しといたほうがいいこと、釜賀浩平教授、上智大学


上智大学経済学部経済学科・上智大学の魅力


 −−大学の教授として様々な大学を見る機会があったと思うのですが、その経験から見えてくる上智大学経済学部経済学科の良さって何ですか?


上智大学経済学部経済学科の良さでいうと、数学をちゃんと勉強してきた人が集まっているから、数学を使った高度な経済学が学べるっていう点が挙げられるかな。上智の経済学科は一般では数学が必須になってるし、確か帰国生入試でも数学があったよね?


 −−はい、面接と小論文と数学の試験を受けましたね。


どうしても、経済学をちゃんと勉強しようとすると数学が必要なんだよね。それで、上智の経済学科は入試の時に数学を必須としていて数学を勉強してきた人が集まってるから、数学を使った割とレベルの高い経済学を教えられる。だから、一番とは言わないけど、私立大学の経済学部の中だったら上智の経済学科の授業はトップレベルに高いと思う。


 −−そうだったんですか!?では、上智大学の良さは何かありますでしょうか?


良いことなのか、悪いことなのか分かんないけど、上智はクラスっていう概念が強いよね。少人数だからこそ可能になってると思うんだけど、大学に入った時にクラスごとで活動するオリエンテーションキャンプみたいなのがあったりして、クラスのネットワークでつながりができやすいよね。オリエンテーションキャンプで先輩から履修について説明があったりして、そこで出会った友達と一緒の授業とろう、みたいになるのは上智ならではだと思う。


 −−確かに僕もクラス繋がりの友達が多い気がします。一方で、他の大学にいる友達の話を聞くと、そもそもクラスを意識したことが無いと言っている人が多いですね。


ただ、オリエンテーションキャンプで友達が出来て、その友達と一緒の授業を履修することは悪いことじゃ無いと思うんだけど、個人的な意見としては、「自分の意思で何かを決める」「自分で考えて履修を組む」みたいなことを若干阻害しているのかなとは思う。他の大学では荒波に崖から突き落とすみたいな感じで、履修要覧だけ渡して自分で履修要覧読んで履修組んでねみたいなところもあるんだよね(笑)。だから、良い悪いは簡単に言えないんだけど、出だしの時点で他の大学とは少し上智はスタンスが違う気がするかなぁ。


 −−僕としては、クラスの繋がりのおかげでできた友達が多いので、クラスの概念が強いという上智の特色には感謝しているのですが、確かに他の大学と比べて自立を阻害している面もあるのかもですね。


他には、比率として海外からきている学生が多いよね。いろんな人がいるっていうことを日頃から感じることができるのは上智の良さだと思う。キャンパスを歩いていればいろんな言語が聞こえてくるから、海外行ったことのない人にとってはそういった環境を感じられるのは良いことだと思う。


 −−僕もいろんな人がいるなと感じることが多いですね。ただ、そこも自分から繋がろうと思わないと繋がりは持てませんよね。その点で言うと、昨年度、大学の少人数プログラムの授業を履修していたんですけど、その時にいろんな学部の人との繋がりが持てたのはよかったですね。


少人数プログラムは他の大学にもあるけど、上智は大学の規模の割に少人数プログラムが多いかな。だから、他の大学よりは少人数プログラムみたいなのは取りやすいと思う。あとは、おまけ程度だけど、地理的に東京の中心に位置してるから就職活動とかではメリットになるかな。


高校生へのメッセージ


−−大学進学を考えている高校生に何かメッセージがあればお願いします。


受験という短期的な目標にとらわれないで、長期的に考えて、なるべく文系とか理系で区切らずにいろんなことを勉強しとくのが大事なんじゃないかな。文系に進むとしてもある程度理系の授業を受けとくと、考え方の柔軟さとか視野の広さが出てくると思うんだよね。あとは、自分の考えは途中でいくらでも変わるから、高校生の段階で学ぶ分野を絞って可能性を狭めるよりは、いろんな分野に興味を持っているっていうことは悪いことじゃないと思う。例えば、経済学を学んでいる中で、もしかしたら物理の考え方が役に立つみたいなこともあるかもしれないしね。だから、一つに絞って「これをやるんだ」ていう感じに頑なに決めなくてもいんじゃないかな。


あとは、いろんな大人を見ることが大事。いろんな大人を見ることを通して、世の中にはいろんな生き方や考え方があることを知ることは、考え方が柔軟になるし、変なことに悩まなくなると思う。もしも、いろんな人と話す機会があるのならばめんどくさがらずにチャレンジしてみるといんじゃないかな。


−−いろんなものを見て経験することで、考え方や視野を広げて、人生の選択肢を増やすことが重要なんですね!これは、高校生に限らず大学生も、また大学を卒業した後にも通じる大事なことですね。本日はインタビューありがとうございました!


あとがき

今回教授にインタビューすると決めた時に、真っ先にインタビューしたいと頭に浮かんだのが釜賀教授でした。釜賀教授は私のゼミの先生で元々面識があったのもあるのですが、高校生の頃から釜賀教授のゼミの活動などに興味があったので、釜賀教授にインタビュー取材を申し込みました。もちろん「高校生の進路選びのために」という目的でインタビューを行いましたが、個人的にもお話を聞きたかったというのが大きいです。インタビュー中では普段聞けないようなことから、研究内容まで、色々なことを気さくに話していただきました。インタビューを快く受けてくださった釜賀教授に心から感謝しています。また、今回も記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。


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この記事の著者

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しりょかわ

James E. Taylor High School→上智大学経済学部経済学科 2021年度上智大学学業優秀賞受賞 英語、経済学、大学関連の記事を書いていきます!

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