現役開成生の起業家、藤原遥人さんへのインタビュー①

その他
2021年9月22日
現役開成生の起業家、藤原遥人さんへのインタビュー①

ばってんです ♨️
 
普段、自分が通っている高校の人たちとはよく話すと思いますが、他の地域の高校の人とじっくり話す機会ってなかなかありませんよね。「他の高校の人たちってどんなこと考えているんだろう...」というのは、誰しも一度は思うことでもあります。
 
そこで今回は、開成高校に通いながら、ゼロから起業して「寺子屋ISHIZUE」という塾を経営している藤原遥人さんに、寺子屋ISHIZUEとはどんな塾なのか、起業のきっかけや想い、進路や日々の勉強方法についてじっくりとインタビューしました!開成高校は、東大王の伊沢くんの母校としても有名ですね。
 
内容が盛りだくさんすぎて、1つの記事に収まらず、4部構成になっています。視野を広げてくれる内容ばかりで、高校生時代の自分に読ませてあげたいです。

 
今回は第1弾で、寺子屋ISHIZUEとは何か、ターニングポイント、運営で大事にしていることについて深く掘り下げて聞いていきます!
 
勉強の休憩時間に是非読んでみて、日々のモチベーションアップにつなげてもらえたら嬉しいです。

(「開成高校は髪色自由です」羨ましいですね!)


自己紹介

宜しくお願いします!

宜しくお願いします〜。開成高校2年生の藤原遥人です、勉強するかたわら、学校で教えないことを高校生が教える、中学生向けの塾「寺子屋ISHIZUE」を経営しています。

中身は少しあとに取っておくとして...、最近はどんな感じですか?

初めて1年くらい経って、収益も伸びてきました。現在、株式会社にするために登記中で、10月に完成します。その後は、企業とのコラボや、学校法人への出張をやっていきたいです。

それは毎日忙しそうですね。スキマ時間で勉強という感じでしょうか。

海外大学を目指しているので、英語の勉強も自分で進めながらISHIZUEを頑張っています。あとは、自分でピアノを練習するのと、習い事でダンスをやっています。ダンスは最近初めてほぼ毎日行っていますね、リズムトレーニングから始めていて、体の動きを学んでいます。

寺子屋ISHIZUEとは?

寺子屋ISHIZUEについて、詳しく教えてください。

高校生が講師となって、学校で教えないことを中学生に教える塾です。現在は国語と英語に焦点を当てて、講師が全て自分たちで授業スライドを作って、グループで議論したりプレゼンをしたり、自分の意見を居心地良く話せる授業を提供しています。授業は全てZoom上で行なっています。
 
現在、講師を含めた運営メンバーが15人程います。

寺子屋ISHIZUE

(↑ インスタアカウントへ飛べます!)


もともと一人で立ち上げられたのですか?

いえ、パートナーの子と立ち上げました。その子は友達の友達で、話を聞いているととても面白そうだなと思って、インスタで話しかけてすぐに意気投合しました。二人で、何かビジネスをやろう!となって、2つくらいアイデアを作って実行しました。
 
1つ目は、インスタのアカウント運営をして、自分たちのミスコンを作ろうというアイデアでした。1週間に2人ずつ可愛い候補者を探して、許可を得た上で写真やインタビュー内容をインスタに溜めていきつつ、ミスコンやリアリティーショーみたいなことをやろうとしていたのですが、結果が出るのが後すぎてモチベーションがなくなりました。9つ投稿して辞めましたね。笑
 
2つ目は、イベントの企画で、オンラインコンテンツの集客を手伝うアイデアだったのですが、楽しくないよねということで、これは構想段階でボツになりました。
 
そして2ヶ月くらいして、自分たちができるものとして「教育」という軸が浮かび上がってきました。

初めは、どのように高校生の講師を集められたのですか?

自分の友達や、友達の友達などを誘って、最初は4人で始めました。その後それなりに生徒数も増えてきて、学校に行きながらスライド作ってというのを4人で回すのが時間的に厳しくなってきて、紹介ベースで講師を増やしていきました。
 
今では、自分たちのことを見つけて下さって、入ってきてくださる方もいらっしゃいますね。あ、高校生講師を絶賛募集中なので、このインタビューで興味持って下さった方がいたらご連絡ください!(連絡先はこちらのインスタグラムのアカウント

(初期メンバーでの最初の顔合わせ)


授業のスタイルは、どのようにして決まっていったのですか?

去年の夏の終わりに、最初の4人でミーティングをしました。自分たちはどういう世界を創ろうとしていて、数値的にはどこを目指して、そのためにどうすれば良いかを話し合いました。
 
そして、自分たちが中学生の時に欲しかった授業を経験できる場所にしようと考えました。今は一人一台スマホを持っている時代なのに、うまく学校で使われていなかったことや、インプット型の授業がメインであるために自分で考えない子が増えていることに、みんな危機感を持っていたので、動画やITツールをバンバン使いつつ、アウトプット型の授業を作ることに決めました。
 
中身は、個人差が出ないよう、知識がなくても同じ土俵で授業を受けられるものにしました。5科目の中では国語も英語も、中学レベルで十分にアウトプットできると考えて、その2つに絞ることになりました。

自分たちが欲しかった授業、というのが面白いですね。具体的にはどんな授業なのでしょうか?

国語に関しては、議論をするコミュニケーション力と、クリティカルシンキング(批判的思考)の力を伸ばすことを目的にすることにしました。テーマを一つ決めて、まずはスライドを使ってそれについてのインプットを行なった上で、問いを1つ出します。その後は、ブレイクアウトルームでグループで議論して、また戻ってきて発表、講師側からフィードバックを行なって、というのを繰り返していきます。初めにインプットを行うので、スムーズに進んでいきます。
 
英語に関しては、中学校の授業が嫌いだったんですよね。笑 教科書の英語で現地で使うのかなと思って帰国子女の子に聞いたら、「全然違う」ということだったので、違和感がずっとありました。それを踏まえて、「生の英語を理解できる授業にしたい」と考えていました。
 
YouTube上に映画の予告とかアニメーションとかいくらでも題材があるので、それでスラングとか若者の言葉とかが学べるのではないかと考えて、帰国子女の講師が、全て英語でそれらの動画の内容や背景を教える、という授業にしています。「自分はこれが受けたかった!」といつも思っています。笑 実際に海外に住んでいた人が講師なので、いろんな国の文化とか考え方とかを経験をもとに話すことができて説得力がありますし、動画を使うので、議論もはかどります。

それは魅力的すぎますね...


(実際の授業のスライド)


礎 of ISHIZUE

講師の方々は、どういうモチベーションで授業しているのですか?

塾ですし、生徒を成長させるのが目的ですが、自分たちも成長しようといつも話しています。教える側の方もとても成長できるんですよね。ただ毎回同じ形式だとテンプレ化するので、どんな授業が生徒にウケるのか実験したり、構成を変えていったりしていくことで、新しいチャレンジをするようにしています。

授業では、どういうことを期待されていますか?

学びに対して抵抗感を無くしてほしい、「勉強は面白いものだ」という感覚を持ってほしいと思いながら授業をしています。学びとは、カリカリ勉強することだけではないと。「学び」から「勉強」する意義へとつなげて欲しいと思っています。
 
実際に、この塾で学んでいると「勉強もちゃんとやろう」となる子が多いですね。「勉強する意義とは何か」という2時間のイベントに、小学生からおじいちゃんまで60人もの方に参加して下さったことがあります。講師からも、学校の勉強が根幹であって、勉強をおろそかにしちゃいけない、と度々伝えています。何かしら学校の勉強にも意義を見出してる子が多い印象です。
 
自分で興味分野があって、どんどん調べている子も多いです。宇宙に興味ある中学生の子がいて、他の塾生の子に授業をしてもらったこともあります。地球平面説が題材だったのですが、一般化させて「周りの批判に流されない方法」まで話が広がり、大人顔負けのプレゼンを行っていましたよ。笑 もちろん事前にフィードバックは伝えていますが、9か月通うことで、こんなことまでできるようになるんだなと、自分たちも驚かされました。

(塾生の子が講師になることも)


とても順調に見えますが、何かターニングポイントはありましたか?

講師5人中の3人が、急に辞めると言い出したことがありました。高校生なのでみな自分の勉強が忙しいですし、やりたいこともあって時間が割けないと。夜中に外に出て、一人で道を歩きながら叫びたいくらい考え込みました。結局最終的には残ってくれたのですが、それまでは授業テーマの作成をこちらからやり方を指定していたのを、それを機に一緒に考えていこうという形になっていきました。また、その頃は規模が小さかったのですが、集客を頑張って生徒の数が増えていくにつれて、みんなモチベが上がっていきましたね。

それは焦りますね...。

他にも1個ありまして、去年の10月に1カ月間、中学生5人くらい集めて無料の体験授業を行なったのですが、その体験授業が自分たちにとってキツすぎたんですね。当時は講師が最初の4人の時代で、一緒に立ち上げたパートナーの子が10月末に辞めると言い出して、帰国子女の友達も抜けるとなって、「終わったなあ...」と思いました。学校に行って授業を受けていても、全部上の空でした。笑 もう一人の子と昼に電話で作戦会議をして、なんとか残ってもらうように説得ができました。
 
2人で始めると、お互いに支えられる反面、ぶつかることもありました。でもぶつかっただけ距離が近くなって、今では何でも言える仲になっていきました。

他の塾にない、自分たちだけの強みはどこにあると思いますか?

教えてるのが高校生、ということですね。来てくれる中学生の子と面談をやるのですが、その時に親御さんに話を聞くと、「高校生が語りかけてくれることだけでもお金を払いたい」と言ってくださることが多いです。どこまで寺子屋ISHIZUEが成長してもこの距離感だけは保っていって欲しいという塾生の言葉も頂きます。内容はもちろん妥協せず、自分たちが今できる最高の授業を提供していますが、それ以上に、距離感の近いお兄ちゃんお姉ちゃんが教えてくれるということで、学校では作れない居心地の良い空間を作っていることが価値になっています。
 
最初は、高校生が教えるなんて信頼を得られないのではないかと考えていたんですが、逆に良かったようです。笑 「もっとお金を払いたい」と言ってくださる方もいて、受講料を倍にさせて頂いたのですが、生徒数は減りませんでした。
中学生のみんなとその親御さんたちには感謝しかないです。

(寺子屋ISHIZUE、講師募集中とのことです!)



いかがでしたか?
 
学校で教えないことを高校生が教えてくれる塾、寺子屋ISHIZUEについて詳しくお聞きしました!
 
寺子屋ISHIZUEは高校生講師を募集中とのことなので、高校生の方でもし共感する方がいらっしゃったら、講師として応募してみてはいかがでしょうか?受験勉強とはまた違った、大学生・社会人になっても役に立つ学びができますよ。ちなみに、第4回の記事ISHIZUEが求める講師像について詳しく聞いているので、そちらも是非見てみてください。
(連絡先はこちらのインスタグラムのアカウント

今回は会社に焦点を当てた話になったので、次回の記事では藤原遥人さんの個に焦点を当てて話を伺っています!そちらも是非!
 
読んでいただき、ありがとうございました〜。

この記事の著者

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ぶおとこばってん

ラ・サール中高→東大理1→計数工学科(数理情報)→UCLA院卒 社会を人から変える会社 SpesDen の CEO YouTube上で、高校数学をじっくりコトコト深く解説中 頭があったまる記事を書いていきます ♨️

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