アメリカの高校の授業や部活が全く違う?帰国生の方へのインタビュー②
ばってんです ♨️
日本で高校生活を送っていると、ふとしたときに、「世界の高校生はどんな生活を送っているんだろう...」とか、「将来留学したいけど、どんな苦労が待ち構えているんだろう...」とか、ボーッと気になることがありますよね。
でも、考えても答えが出てくるわけではなく、実際に現地で生活した人に聞いてみないとわかりません。
そこで今回は、高校3年間をアメリカのテキサス州で送り、そのあと帰国生枠で上智大学に入学した現役の大学生の方に、アメリカでの授業や部活の体験談をインタビューしました!
内容が盛りだくさんすぎて、1つの記事に収まらず、4部構成になっています。前回の記事では、アメリカに行くことになった経緯や、現地で最初に受けた衝撃をインタビューしています。今回は第2回です。
勉強の休憩時間に是非読んでみて、日本との文化の違いを味わって視野を広げてもらえたら嬉しいです。続編もお楽しみに!
アメリカの高校の授業
(現地の卒業式で)
現地の高校の勉強で大変だったことは何ですか?
初めは、そもそも英語で授業を受けることに苦労しました。学校の授業が全く聞き取れなくて、家にプリントを持ち帰って、ひたすら辞書で調べつつやり込んでいく、というのを繰り返していました。
最初のうちは、学校のこと以外をやる時間もなくて、同時並行で英会話勉強して...みたいなことは夢のまた夢でした。授業で「ああ、聞き取れるな」となってきたのは、1年生の後半くらいからです。
1年生のときは、どんな授業があったのですか?
覚えている範囲で、生物学、世界史、英語、数学、保健、体育ですね。
数学だけは、学習が進んでいるアジア人向けに、Algebra 1(日本だと中学数学レベル)をスキップできるテストがあったのですが、そもそも問題文の英語がわからなくて落ちてしまいました。笑 そのせいでとても簡単な数学の授業を受けないといけなかったのですが、逆に内容がわかるので、授業は受けやすかったです。
アメリカの英語の授業って、何を学ぶのですか?
1年生では、ESL(English as a Second Language)という、留学生向けのクラスでした。2年目からはみんな一緒になり、昔の名作を読んでいました。覚えているものでいうと、シェイクスピアのマクベスやジュリアス・シーザー、ベーオウルフ、スカーレットレター(緋文字)、グレート・ギャツビー、The Declaration of Independence(アメリカ独立宣言)とかですね。あとはPoem(詩)とかも学びました。
昔の名作は英語が難しいので、とても辛かった授業の一つです。笑 本を読むスピードが現地の高校生と全く違ったので、家での勉強も大変でした。
思い出に残っているエピソードはありますか?
生物の授業でショックだったことがあって、家で何時間もかけて宿題をやっていったのに、授業の日に、隣の女の子から「答え見せて〜」と言われたんですよね。見せてあげたんですが、自分の努力は何だったんだろうと...。
それは日本の高校でもありますね笑
そうなんですね!アジア系は総じて頭が良いと思われている節が少しありました。
テストは結構あるんですか?
2学期制だったのですが、それぞれの学期末に大きいテストがありました。あとは、それぞれの学期が3つ(6週間×3つ)に分かれていて、それぞれの6週間の間に、4回の小テストと、2回のテストがあるという感じで、結構テストは多かったですね。
アメリカの部活、勉強との両立
(地域のコートでも練習)
前回の記事で、テニス部に入って言語の壁を越えることができたというお話がありました。その続きです。
アメリカの高校の部活は、放課後に行われるのですか?
高2になると、午後の授業時間の中に部活を入れられるようになって、その時間に練習していました。高1の頃は授業の枠に入れられなかったので、朝の時間だけやるとか、柔軟に練習していましたね。
2年目の後半からレギュラーになれたので、そのあとは試合も増えていきました。試合としては、毎年、1学期は放課後に他校と団体戦の試合をやり、2学期になると、シングルスとダブルスに分かれてのトーナメントがほぼ毎週あって、金曜は授業を休んで試合に行くことも多かったです。
部活と勉強の両立はどのように工夫していましたか?
家に帰ったら、最初に宿題を終わらせることは心がけていました。最低限のことはやると決めて、それを守り通せたのは良かったです。宿題が終わると、チャリで地域のテニスコートに出かけて、サーブの練習などをやっていました。地域で子供に教えていらっしゃる方に、練習に混ぜてもらったり、別のクラブにも入っていたので、そこで練習したりしていました。
部活で授業を休むときは、プリントを別日にもらって自習していました。みんなそんな感じなので、先生も慣れていましたね。笑
部活でも外でも練習していたんですね。
アメリカでは、部活でしっかり練習するというよりは、学校の外のクラブで本気でスポーツをやっている人が多かったです。
高校生活で、一番達成感を味わったのはどんなときですか?
これはアメリカならではだと思いますが、部活の一年間の最後に、コーチがいろんなaward(賞)を決めて、部員でお互いに投票して授賞するイベントがあって、2年生のときに、Kindness Award / Most Improved Player Award / Class Favorite Award / Sportsmanship Award など、いろんな賞をもらえました。
最初高校に入ったときは、英語も分からず、部活ではレギュラーでもなかったのですが、コツコツと真面目に続けていると、いいことがあるんだなと感激した瞬間ですね。
(真面目に続けていると良いことがある!)
いかがでしたか?
授業がわからない場合の工夫、部活と勉強の両立(自分にノルマを課して、最低限のことはやり抜く)などなど、アメリカの高校だけではなく、日本の高校生活でも役に立つ心構えやコツを知ることができて、とてもモチベーションが上がりますね🔥
読んでいただき、ありがとうございました〜。続編の第3弾の記事はこちらからどうぞ!