アプリ「okke」で効率よく学ぶ!

ガチノビのシーナさん(東大医学部卒)に聞く!勉強法の真髄 (国語・英語編)


体験記
2021年7月12日

ばってんです ♨️

普段勉強していて、「今自分がやっている勉強法って正しいのかな...?」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
毎日テストを受けるわけではないので、努力の結果が実感できるまでに多少のタイムラグがありますし、その間は特に心配になってしまいます。

また、一人一人に与えられた時間は有限なので、「良い勉強法」を知って効率良く勉強したいところです。

もちろん勉強法は十人十色で、自分の現状やタイプによって自分なりの方法を試行錯誤していかなければならないのですが、個人的には、実際に受験を極めた体験談を聞くことで、志望校に関わらず役に立つような勉強法の一端を学べると考えています。

そこで今回は、受験の最高峰である東京大学理科3類に合格し、その後、東京大学医学部→現役医師という経歴で、現在YouTubeで数学の解説動画も出されている、ガチノビこと「ガチでノビる受験数学 東大医学部の解説動画」のシーナさんにインタビューさせて頂きました!
👉 okedouにももちろん入っていますよ!okedouのガチノビさんのページ



内容が盛りだくさんすぎて、4部構成の記事になっていて、今回はその第2弾です!他の記事は下から確認できます:
👉 第1回:「数学・物化の勉強法の極意」はこちらから
👉 第2回:「国語・英語の勉強法の極意」← 今回
👉 第3回:「モチベーションの管理法」はこちらから
👉 第4回:「東大の実態・高校生へのメッセージ」はこちらから

この記事では、なかなか系統立った戦略を練ることの少ない、国語と英語の勉強法の極意について、インタビューで探っていきたいと思います。超有料級の情報が得られます!

国語の勉強法



国語の受験勉強で、意識していたことは何ですか?

これはベテランちさんも動画の中で話されてましたが、理三受験生あるあるで、他の科目の伸びしろが無くなっていくので、現代文も頑張るんですよね。自分は国語が苦手だったので、ただボーッと読むのではなくて、意識して文章を読むことを心がけていました。

具体的には、
・主張、具体例
・論理関係(同等関係とか対比とか)
の構造を意識していました。そういえばドラゴン桜でも出てきましたね。笑 おそらく得意な人はこれらを自然に理解できると思うんですが、自分の場合は、文章を読みながら、「具体例には鉤括弧」などを付けていく訓練をしました。

他の科目でも大事ですが、国語は特に、言いたいことを過不足なく捉える、正しく文章を読む、という当たり前なものを意識することに尽きます。人間は自分の考えたいように考えてしまいがちなので、勝手に付け足したり、省いたりしないように注意が必要で、そのための方法として、論理構造を捉えるのは大切です。

これらが息を吸うように自然にできるようになっていけば、読解の精度は上がっていきます。

古文漢文はどういう進め方でしたか?

これは高1・高2の頃に学校の授業で頑張っていたので、その貯金があった感じですね。学校の先生がなぜか予備校講師のような方で、漢文の授業で先に古文の助動詞の接続を覚えさせられたりと、高1の頃に漢文の文法は固め終わっていて、そこからはずっと問題演習という感じです。早い時期に漢文の文法をまとめてやってしまうのが開成のやり方だったんですが、それがとても良かったと思います。

古文漢文って、どうすればやる気が出るんでしょうか。

古文は日本語なので、現代語と共通する部分があって、例えば善悪問わず「絶対値が大きい」系の単語ってありますよね。「いみじ」とか「ゆゆし」とか。現代語だと「やばい」「パない」に相当すると思うんですが、個人的には、こういう現代と共通する概念に気づいたときに面白いと感じることができました。

古文も漢文もこんな感じで、面白い、好きだなと感じるところが大事で、その上で、単語やその時代の背景・文化をおさえていくしかないかなと思います。その点、源氏物語の漫画「あさきゆめみし」を読んだことも役に立ちました。

とはいえ、単語は、気付いたら現代語の意味に引っ張られたりするので、慎重に覚える必要がありますし、特に古文でありがちな主語が明らかではない文章を読み解いていく(敬語の種類に着目したり、古文常識の知識から攻めたりなど)には、それなりに勉強量が必要だと思います。

英語の勉強法



英語の長文を読む際に、気をつけていたことは何ですか?

現代文と一緒で、文と文の繋がり、段落と段落の繋がりを意識していました。文章読むスピードを維持しつつ、具体例にカギ括弧つけたりメモしたりする訓練をしていました。

また、慣れやスピードだけを重視していた現役時代は、東大英語(120点満点)で70点くらいから伸びなくなったので、最終到達点をあげるために、浪人時代は単語・イディオム・文法にも戻りました。まず半年くらいでバーッと基礎知識を仕上げて、その後も知識不足だなと思ったら、すぐに基礎知識の確認に戻っていました。化学と同様で(前の記事参照)、もちろん知識は多いに越したことはなく、知識を上げることで読む精度を上がっていった実感があります。

今振り返って「もっとこうしておけば良かった」というポイントはありますか?

結構よくやってた方だと思うんですが笑、1個だけありますね。それは「英語への向き合い方」です。言語を習得するというところをもっと意識して、根本的なアプローチを取れば良かったなと感じます。

具体的には発音から入って、英語を好きになれれば良かったと考えています。そのあと、スピーキング、リスニング、を固めていくイメージです。文法や長文読解から学ぶのは、受験対策としては良いと思うのですが、入試で最高峰に到達すること(東大英語だと、90点後半以上を取るとか)や、大学に入った後のことを考えるのであれば、文法とかをしっかり勉強して点を取るよりも、英語に対して自信を持つ、好きになる、ことの方が何十倍も大事だと思います。

開成のとても英語ができる同級生は、ビートルズの歌とか歌ってましたし、英語そのものが好きだったんですよね。

もちろんこの進め方は、英語に時間がかけられることが前提ですが、発音・スピーキング・リスニングから始めるという根本的なアプローチをとることで、話せる自信がある日本人になることができます。そうすると、その後の英文法・長文読解・英作文などの学習は難なくこなせますし、何より学校で一目置かれるようになって、英語が上達する好循環がどんどん生まれていくと思います。簡単に言うと、外人になれば最強、ということですね。笑



いかがでしたか?

当たり前のことを当たり前にできるようにするという国語の勉強法、結局は言語習得だという根本に立ち返って、まずが話す・聞くから始めるという英語のアプローチ、どちらも王道を行くもので、とても説得力がありました!

他の記事は下から確認できます 😊
👉 第1回:「数学・物化の勉強法の極意」はこちらから
👉 第2回:「国語・英語の勉強法の極意」← 今回
👉 第3回:「モチベーションの管理法」はこちらから
👉 第4回:「東大の実態・高校生へのメッセージ」はこちらから

読んでいただき、ありがとうございました〜。

この記事の著者

profile-img
ぶおとこばってん

ラ・サール中高→東大理1→計数工学科(数理情報)→UCLA院卒 社会を人から変える会社 okke の CEO YouTube上で、高校数学をじっくりコトコト深く解説中 頭があったまる記事を書いていきます ♨️

okke動画 URL