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早め早めに進めよう!おすすめの数学勉強スケジュール


数学
2022年5月19日

はじめに

 
先日,物理の勉強方法について紹介させてもらいましたが,今回は数学の勉強方法について紹介していきたいと思います!
 
大まかな流れとしては物理の勉強法と同じで,
 
 
基礎的な問題を一周

理解があやふやな部分の理解のし直し

応用問題に挑戦

苦手分野の復習

実際の大学入試過去問に挑戦
 
という流れに沿って学習を進めていくのがおすすめです。
 
 
大きく物理と違う点としては,学校などの授業で全学習範囲を一通り学習し終える期間があげられるのではないでしょうか。
 
物理では高3の11月ごろまでかけて学習する高校が多いのに対して,数学では遅くとも夏休み前までには学習を終えている高校がほとんどです。
 
そのため,高3の夏休みから本格的に演習を始める,ではもう手遅れとなってしまう場合が多く,高校の先生の中には数学は高校1,2年生のうちにある程度まで仕上げておくべきだといわれる方もいます。
 
このことを念頭に置きつつ,以前上げている物理の勉強法と比較しながら見ていただけると嬉しいです。
 
 
 

~高校二年生 2月

 
青チャートの星3レベルまでの問題を一周
*二次試験で数Ⅲを使う人は数Ⅲも含めます
 
数学においては,一つの分野が得意だからと言って,その分野の問題で高得点をとれるとは限りません。
 
というのも,いわゆる複合問題と呼ばれる,様々な分野を融合させた問題が多く出されるからです。
 
そのため一つの分野でも理解があやふやだと,いくら問題を解いても高得点が取れないということが生じてしまいます。
 
この時期までに基礎を固めて,分野の抜け漏れがない状態までもっていっておきましょう!
(もうすでに高3でまだ一周しきれていないという人は一刻も早く一周しきりましょう!)
 

おすすめの参考書

・青チャート
(星3までで十分ですが,余裕がある人は得意分野だけでも星4,5にも挑戦してみましょう)
・完成ノート
 

おすすめのYouTube

とある男が授業をしてみた
とある男・数学
 
 

高校二年生3月~高校三年生4月

 
一周目に使った問題集のうち,間違った問題の解きなおし,その分野の解説授業を聞くなどして苦手分野の克服をする。
 
一周した中で自分の苦手分野があると分かった場合,その分野の補強をできるだけ早く行ってください!
 
というのも,この期間が終わると本格的な演習に入っていくため,演習で躓かないために苦手分野をつぶす意識で復習を進めます。
 
前述のとおり数学の問題の多くは様々な分野にわたる複合問題であるため,十分理解が進んでいない分野を放置したまま演習に進むと点が取れないということが多々存在します。
 
理想を言うとこの段階では教科書レベルの問題は全分野難なくこなせるようになっておきたいです。
 
 

高校三年生5月~6月

 
共通テストの過去問10年分+復習
 
この時期までに前述のとおり学習を進めている場合,共通テストの点は8~9割に安定していくでしょう。
 
もし5割前後の点で止まっている場合は,大門ごとの点の推移などを書き出して,自分の苦手分野の発見を急ぎましょう。
 
点があまりとれていない分野については,
 
①理解があいまいであるため,何を問われているのかがわからない
②演習量が少ないため,典型的な解法が思い浮かばない
③問題が多いのに対し,計算スピードが追い付いていない
 
このように何が原因であるのかを明確化しましょう。
 
 
①の場合,これまでの学習の理解が十分でなかったということなので,もう一度教科書に帰って勉強する,TryITなどの基礎的な授業を行っているチャンネルの動画を見るなどして,理解を深めましょう。
 
 
②の場合,多くの問題を解いて典型的な解法を知りましょう。
 
確かに解放暗記だけでは解けない問題は多くありますが,知っていて当たり前だとされる解法は自分の手札として知っておきましょう。
 
またこれを聞かれていたらこれを試してみるといった解法パターンを自分の中でリスト化しておくことも有効です。
 
例:
方程式の解の個数を求める問題
 
・範囲が絞られていなく,二次方程式である
→判別式の正負によって判断する
 
・範囲が絞られていて,二次方程式である
→軸,端点,判別式を利用して判断する
 
・三次以上の方程式である
・簡単にグラフが書ける場合
→グラフを書いてX軸との交点の個数を求める
・グラフが簡単に書けない場合
→微分して増減表を書いて,グラフの概形を書き,X軸との交点を求める
 
あらかじめどんな場合に何から試すかの引き出しを整理して持っておくと,時間短縮にもつながり,高得点が狙えます。
 
 
③の場合,多くの問題にあたる,簡単に計算できるところは省略する。
 
多くの問題を解くことによって問題慣れし,計算力も自然についてきます。
 
また省略できるところは省略し,公式として使えるものは使えるようになっておきましょう。
 
例えば,数Ⅱの微分積分の範囲でよく面積を求めよ,などという問題が出てきます。
 
そのときただひたすらに地道に計算するのもよいですが,6分の1公式や12分の1公式などを利用することによって,格段に計算スピードが上がります
 
加えて無駄な計算をすることが減るので,計算ミスを減らすことにもつながります。
 
河野玄斗・面積公式

以上①~③の対処法について軽く説明しましたが,これら以外にも問題が解けない理由はあり,対処法もこれらには限らないので自分に合った苦手克服法を見つけてください。
 
また過去問は解いて復習して終わりではなくもう一度解きなおしをする習慣をつけておきましょう。
 
 

高校三年生7~8月

 
自分の第一志望校,(併願校)の過去問10年分を解く
 
この時期になると夏休みに入る高校も多くあり,まとまった時間をとれる高3生が多くいるでしょう。(私の出身校では2週間程度の夏休みでしたが…)
 
まとまった時間が取れる最後の時間といってもよいほどなので有効活用できるようにしっかりとスケジュールを組んで過ごしましょう。
 
また,まとまった時間がないとなかなか取り組めない二次試験の数学に挑戦するにはうってつけの期間です。
 
2時間前後ぶっ続けでテストに向き合うことはあまり経験しないことでもあるので,これを機会に長時間のテストに慣れましょう!
 
自分の志望大学の問題傾向を知るためにも過去問演習は重要です
 
しかしあまりさかのぼりすぎても,教育課程が違うなど参考にならないところもあるので,余裕のある方は復習後に,志望大学の15年前の過去問を解くよりは同じ程度の難易度で問題傾向が似ている大学の過去問を解くほうが有効です。
 
いずれにせよ解いた後はしっかりと復習,解きなおしを行ってください。
 
 

高校三年生9月~11月

 
過去問演習を通して分かった苦手の克服,志望校にあった問題演習を行う
 
演習前に苦手は一通り克服したつもりでも,実際には克服しきれていなかったところや,自分の中では十分だと思っていたが,志望校の問題はそれ以上に難しい問題を出してくるなど,自分が予期していなかった問題が発生することがあります。
 
そういった場合は焦らずに一つ一つ解決していきましょう。
 
そもそも過去問演習にはじめて取り組むのが共通テスト後で,大学の特徴をつかんでいる間に苦手克服に避ける時間が無くなっているという受験生も少なくありません。
 
しかしこれまでのスケジュールに沿って演習を積んでいて,傾向がつかめている人は十分に苦手克服に時間を割くことができます。
 
それだけでもだいぶ有利なので,焦らず着実に苦手を克服していきましょう。
 
ここからはひたすら自分の苦手の原因を探って対処する,の繰り返しです。
 
前述の①~③の例のように原因を探って対処法を考えることが大切です。
 
また私はこの時期に時間があるときに網羅系の動画を見て演習量を増やし,足りなかった考え得方を補ったりもしていました。
 
おすすめのYouTube
ヨビノリ・mod
PASSLABO・確率
PASSLABO・積分
PASSLABO・整数
PASSLABO・対称性
 
 
 

高校三年生12月~共通テスト

 
プレテストなどを解いて共通テストの解き方の感覚をもう一度取り戻す。
 
これまでは二次試験中心の演習を行っていて,共通テストに向けた対策をする時間が必然的に短くなっていたと思います。
 
しかし感覚を取り戻しておかないと大失態するので,感覚を取り戻すために何回分か解いておきましょう。
 
というのも二次試験の問題では長い時間でしっかり考えて解答を記述することが求められるのに対し,共通テストでは短い時間でいかに素早く正確に答えを出せるかが求められるといったように求められることが異なっているからです。
 
二次試験の問題を解く感覚で共通テストの問題を解いてしまうと時間が足りなくなってしまうので,しっかり標準を合わせるようにしましょう。
 
またこの時期に注意しておくべきこととして,二次試験に向けた勉強を0にしないということがあげられます。
 
特に数Ⅲは共通テストで利用しないので何もしていないと感覚を取り戻すのが大変です。
 
加えて筆記では記述しないと減点せれる部分が共通テストではすでに印刷されていることが多いので,筆記の時の注意ポイントも忘れがちです。
 
 

共通テスト後~二次試験

 
11月までに行っていた学習の続き
 
共通テストの結果によっては受験校を変える人もいるかもしれませんが,基本的にやるべきことは11月までと同じです。
 
ひたすらに苦手をつぶして得意を伸ばす学習を続けましょう
 
 
 

最後に

 
ここまで読んでいただいて実践していただいた方は必ず志望校に受かると思います。
 
なぜならば周りの受験生よりも圧倒的に速いスピードで本格的な受験勉強を進めているからです。
 
苦手の原因を突き止めて対処する,これを繰り返していると必ず合格点に届きます。
 
しっかり自信をもって,受験できるよう,早め早めの勉強を!

この記事の著者

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県立中高一貫校→岡山大学医学部医学科 少しでも受験生のためになる情報を発信していきたいです!

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