得点を安定させたい!自由英作文の基本的な書き方
はじめに
「自由英作文」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
自由だから何を書いてもいい!
自由だから何を書いたらいいか分からない💦
テーマによって点の差が大きく出てしまう!
対策が分からない!
など、色々なイメージがあると思います。
今回は自由英作文の点数を確実に6~7割以上に安定させるための自由英作文対策法について紹介していきたいと思います。
自由英作文の基本の型
自由英作文で得点を安定させるためには、基本の型を知って、
そのうえで型に沿って書く練習を繰り返すことが1番の近道だと思います。
自由英作文の基本の型を紹介していきます。
自由英作文の基本の型は
①主張 ②理由 ③例示 ④結論(主張)
です。
と言われても具体例がないと分かりにくいと思うので,例を挙げます。
例えば
「高校でのスマートフォン利用に賛成か」
と聞かれたとき,
①私は高校でのスマートフォン利用に反対です。
②なぜならば,生徒の学力が下がる恐れがあるからです。
③例えば,休み時間にスマートフォンで遊んでいて気持ちの切り替えができないと,次の授業に集中できないことがあります。
④そのため,私は高校でのスマートフォンの利用に反対です。
このように基本の型にそって書くことで,構成に悩まずに作文を書き進めることができます。
実際に自由英作文を書くときは日本語で簡単なアウトラインを書いて,それから英語で書くことをお勧めします。
(上の例でいうと,①反対 ②学力下がる ③気持ちの切り替え ④反対 この程度のメモをもとに自分の書きやすい表現で英語で主張して聞くと書きやすいです。)
日本語でアウトラインを書く時から基本の型を意識することで筋の通った文章を書くことができ,構成による減点を防ぐことができます。
また,今回の例では現実的な問題に対する考えを聞く典型例を挙げましたが,自由英作文の形式は大学によって大きく異なります。
具体的には
- 現実的な問題に対する考えを聞く問題/仮想的な問題に対する考えを聞く問題/状況説明/道案内
- 具体例を2つ以上/理由を少なくとも1つ/実体験をもとに
- 50字前後/100字程度/200字以内
このように様々な形式が考えられます。
よって,早いうちに自分の受験する可能性のある大学の自由英作文の形式を調べておくことを推奨します。
また,配点が大きい大学もあるので,配点まで調べておけるとさらに良いと思います。
自由英作文の応用の型
自由英作文の基本の型を紹介してきましたが,そんなの知ってるよ!という方もいると思うので,ここからは自由英作文の応用の型について説明します。
基本の型で十分だとは思いますが,字数が200字前後で多い問題を出す傾向のある大学を受験する予定の方,自由英作文でほかの人と差をつけたいと思っている方は,応用の型について知っておくと便利だと思います。
自由英作文の応用の型は,
①主張 ②理由 ③補足(例など) ④主張に対する反論 ⑤④に対する反論 ⑥結論(主張)
です。
(①と②,⑤と⑥は一文で書かれることもあります。)
こちらについても例を挙げようと思います。
例えば
「レジ袋の有料化についてどう思うか」
と聞かれたとき,
①私は賛成です。
②なぜならばレジ袋を利用する人が減り,マイバックを利用する人が増えると思うからです。
③レジ袋を利用する人が減ると,レジ袋の利用によって引き起こされる問題の解決につながるという利点があります。
④確かにレジ袋が有料になると,毎日の出費がかさむかもしれません。
⑤しかし,マイバックの利用によって解決できると思います。
⑥したがって,私はレジ袋の有料化に賛成です。
このように書くことを増やせると思います。
また,反対側の意見にも耳を傾けているように書くことができるので,賛成側の意見ばかり書くよりも大人らしい文章に仕上がります。
自由英作文の対策法
さて,自由英作文の基本の型・応用の型について分かったところで,いよいよ本題の対策法について紹介します。
自由英作文の対策は
①早いうちから
②多くの問題に取り組んで
③ほかの人に添削してもらう
この三つを行うことで安定した点を取れるようになります。
①早いうちから行うことのメリットは,直前期にほかのことに効率よく時間を回せることです。
自由英作文の対策は共通テスト後からはじめるという人が多いため,場合によっては添削を頼んだ先生がほかの生徒からも多く添削を頼まれていてなかなか添削してもらえないということが発生します。
ですがGW,夏ごろに添削を頼む生徒は少ないため,比較的早く添削してくれる場合が多いです。
添削待ちの時間を減らせることによって,多くの問題に短期間で取り組むことができます。
②多くの問題に取り組むことのメリットは,自由英作文慣れできるということです。
学校の授業ではあまり対策をしていなくて,模試で受ける以外に自由英作文を余りとかないよいう人と比べると,大きなアドバンテージをとることができます。
また,多くの問題を通して自分の癖を知ることもできます。
初めて見る問いに詰まった時の対処法,自分が使いなれたフレーズの使い方,書きやすい言い回し
などを知ることにつながります。
③ほかの人に添削してもらうことのメリットは,自分の作文を客観視できることです。
自分では筋が通っていると思っても,ほかの人から見たら何を書いているのかわからない
質問に答えているはずなのに答えになっていない
こういうことを知ることができます。
また,ほかの人が書くならどう書くかが知れ,アイデアの参考になったり,知らなかった語彙に出会えたりもします。
以上のことから,
①早いうちから
②多くの問題に取り組んで
③ほかの人に添削してもらう
ことをお勧めします。
最後に
自由英作文の一番の対策は書き慣れることです。書けば書くほど点は安定します。
そのため,多くの問題にあたってほしいなと思います。
あとがき
本編に入れるほどではありませんが,参考程度にいろいろな情報を紹介します。
・賛成と反対,どちらで書いたら好印象か
→どちらで書いても問題はありません。見られているのはあくまでも英語力なので,自分が書きやすいほうで書くとよいと思います。
(いくら書きやすくても社会的に問題のある意見を書くことはお勧めしません)
・おすすめの大学過去問
→200文字と多くの文字数を書く練習がしたい方;長崎大学
現実的な問題に対する意見を書く練習がしたい方;一橋大学
状況説明・道案内を含む独特な出題に対応したい方;東京大学,神戸大学,お茶の水大学
英語での要約の練習をしたい方;東北大学,九州大学
・英作文で使えるフレーズ
→私の意見では;in my opinion
例えば;for example
確かに~(譲歩);it is true that~ , of course
結論は;in my conclusion
~だからだ;it is because~
このほかにも便利なフレーズはたくさんあるので,ぜひ自由英作文関連動画などを参考に,使えるフレーズを増やしていってください!