【中学生でもわかる!】円安とその原因をサクッと解説
こんにちは、しりょかわです〜
テレビでは日々いろんな内容のニュースが流れていますが、ここ最近だとやはり「円安」関連のニュースが多いですよね。しかし、僕自身ニュースを見ていて「前提知識がないと少し理解が難しいなぁ」と思うようなことが多々ありました。
いきなり、「米国が金融引き締めをしているのに対し、日本は金融緩和を維持しているから円安になっています!ドヤァ!」なんて言われても前提知識がなければなんのこっちゃわかりません。
そこで、今回は「円安て何?」「円安はなんで起こっているの?」などの素朴な疑問に対し、できるだけ一般的な言葉でわかりやすく解説していきます!
内容
- 円安・円高とは?
- 国によってお金の種類が違う!?
- 円安と円高
- 金利差の拡大
- 金利て何?
- 金利が大きい方にお金が動く
円安・円高とは?
まず円安・円高それぞれについて解説していきます。
しかし、円安・円高を理解するために、まずは国によってお金の種類が異なることを理解しなければなりません。
国によってお金の種類が違うとはどういうことでしょうか?早速見てみましょう。
国によってお金の種類が違う!?
例えば、日本のお金は円ですよね。アメリカではドルですし、EUではユーロがお金として使われています。
国によって使っているお金が異なるため、もし日本の一万円札をアメリカに持って行きその一万円札で何かを買おうとしても買うことができません。なぜなら、アメリカではドルしか使えないからです。
では、日本のお金しか持っていない人がアメリカで買い物をするにはどうしたらいいのでしょうか?
正解は...日本のお金でアメリカのお金を買えばいいのです!
例えば、1ドルを買うためには100円を払う必要がある場合を想定します。
もし、アメリカで100ドルのものを買いたい場合はもちろん100ドルが必要ですよね。その場合、1ドルが100円なので、10000円払えば100ドルが買えます。
この場合「1ドルと100円の価値が同じ」ということになります。つまり、1ドル=100円です。
少しストーリー仕立てで見てみましょう。
上のような話の場合以下の関係が成り立ちます。
円安と円高
上の例では1ドルは100円で買うことができました。
しかし、現在では1ドル=130円なんて言われてますよね。
では1ドル=130円の場合を考えてみましょう。
先程の例では1ドル=100円だったので、一万円では100ドルが買えましたよね。しかし、今は1ドル=130円なので、一万円では約77ドルしか買えません。すると以下のようなことが起こります。
この場合以下の関係が成り立ちます。
これはどのようなことが起きていると言えるでしょうか?
1ドル=100円の時には、一万円あれば100ドルが買えたので100ドルのチーズバーガーを買うことができました。しかし、1ドル=130円の場合、一万円ではチーズバーガーを買うことできなくなってますよね。
ここでは、「円をドルと比較したときに、円の価値が下がっている」という現象が起きています!
これが「円安」です。"円"がドルに比べて"安い"ので円安と言います。
ここまで解説すれば「円高」がどういった状況なのかはわかるかと思いますが、念の為同じように解説していきます。
現実的ではありませんが、イメージがつきやすいように1ドル=50円とします。1ドル=50円の場合、一万円で200ドル買うことができます。
上の場合では以下のような関係が成り立ちます。
このような関係を「円高」と言います。つまり、"円"の価値がドルに比べて"高い"状況ですね。
金利差の拡大
円安について説明してきましたが、ではなぜ円安が起こるのでしょうか?なぜ今「1ドル=130円」という円安の状態になっているのでしょうか?僕にはわかりません、、、もし、わかっていたらいろんな報道番組に出演してお金を稼ぎたいところです。
ただ、円安の原因として考えられる一つの要因として「日米の金利差の拡大」が挙げられます。
そこで、後半では「日米の金利差の拡大」について解説していきます!
金利て何?
まず金利について解説していこうと思います。
みなさん、銀行にお金を預けたことはありますでしょうか?銀行に預けてたことがある人はおそらく預けた額よりも大きな額が返ってきたという経験があるのではないでしょうか?
「銀行にお金を預ける」という行為は「銀行にお金を貸す」行為でもあります。お金を借りた側は、言うなればお金を借りたお礼として借りた額よりも大きな額を返します。大きな額が返ってくるからみんな銀行に預けるわけですね。
そして、「どれくらい大きくなって返ってくるか」を決定するのが金利です。例えば、1年貸してくれたら借りた額の1%を上乗せして返すよ〜といった感じです。
金利が大きい方にお金が動く
ここでちょっとした質問をしてみます。
もし、金利0.01%の銀行と金利10%の銀行があったらどちらにお金を預けますか?
おそらく、金利10%の銀行に預けるかと思います。やっぱり、お金はいっぱい欲しいですもんね。このことから、金利が大きい方にお金が動くことがわかるかと思います。
では、日本の銀行の金利よりアメリカの銀行の金利の方が大きい場合は何が起こると思いますか?
上の例でもみたように金利が大きい方にお金は動きます。そのため、アメリカにお金が動きます。しかし、先程の例とは異なる点があります。それは、お金の種類が違うということです。では、この例ではどのようなことが起きるのかを説明します。
まず、アメリカの金利の方が高いと気づいた日本円を持っている人たちは、アメリカにお金を動かそうとします。
しかし、日本のお金をアメリカに動かすためには、日本の円でアメリカのドルを買わないといけなかったですよね。
そのため、多くの日本の円が売られて、多くのドルが買われるという状況になります。
さて、段々と円安の原因がわかってきたのではないでしょうか?
多くの人が売っている(手放している)円と多くの人が買っている(欲しがっている)円、どちらの方が価値が高いと思いますか?
人気なものの方が価値が高いのは直感的にわかるかと思います。つまり、円とドルを比べるとドルの方が価値が高くなっているのです。すなわち、円安です!
「日本の金利に比べて米国の金利が高くなっていることにより、ドルの人気が高くなり、円が相対的に安くなっている」というのが円安の一つの要因になっています。
経済学部の授業では上のようなことをもっとガチガチに勉強したりします。
興味を持った方は金融緩和や金融引き締めなどについても調べてみてください!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。