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5分で読める!物理の各単元のワンポイントアドバイス


物理
2021年11月3日

ばってんです ♨️

高校物理を学んでいると、「この単元よく理解しきれてないんだけど、それで先に進んだらまずいの...?」という不安にかられることがあると思います。

もちろん、全ての単元・分野を完璧に理解していくことが目標ではあるのですが、入試問題を解くことを考えたときに、「ここは理解してないと後で困る」といった大局観を持って勉強した方が、時間を効率よく使えます。高校物理は、ある程度問題のパターンが決まっていて、根本の部分を理解してしまえば難関大入試であっても比較的点数に結びつきやすいので、うまく本質に沿って勉強を進めていきたいところですね。

そこで、この記事では高校物理の単元ごとに、「こういうところに特に意識しておくといいよ」という勉強上のワンポイントアドバイスをしようと思います!

物理の勉強に迷っている方は、勉強の合間にでも読んでみてください!

力学

入試で必ずと言ってもいいくらい出題されて、高校物理の根幹を成す単元です。まずは、各用語の定義や特徴(スカラーなのかベクトルなのかなど)は必ず押さえておきましょう。その上で、

  • 一から自分で力を見つけて運動方程式を立てて解く反復練習(ここで間違えたら力学の問題は吹き飛ぶ)
  • 保存則を使って解くときは、なぜその保存則が成り立つのかを説明できるようにすること(ここを疎かにすると、なぜ自分が間違っているかわからないという事態になりがち)

が非常に大事です。あとは、数学が得意な方はぜひ微積を使った理解にも挑戦しましょう、okedouで良い動画がたくさん探せますので、下の受験シリーズの記事を見てみてください!どうぜ大学で学ぶことになるので予習にもなります。

動画でこの単元を学びたい方は下の記事へGO!


波動

苦手な方が多い単元だと思います。暗記で乗り切ろうとせずに、ぜひイメージを大事にしてください。例えば、v=fλ という波の基本式がありますが、それぞれの文字の日本語の定義から「まあ当然だよね」と思えますか?ドップラー効果の式も同様です。

難関大の入試では、力学と違って、見たことない設定・考えないと解けない設定で出されることが多いので、公式そのものよりも、こういったイメージや公式の導出ができることが強力な武器になります。わかってしまえば意外と省エネでクリアできる単元なので、時間をかけてじっくり取り組んでみましょう。

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熱力学

めっちゃお得な単元です。できる人はみんな得点源にしています。変数を設定して、状態方程式熱力学第一法則を考えていけば解けます。大事なのは、

  • 状態方程式は、状態ごとに成り立つ式(運動方程式のようなもの)
  • 熱力学第一法則は、ある状態からある状態への変化で成り立つ式(エネルギー保存則のようなもの)

というイメージを持っておくことです。これで立式の間違いが減ります。あとは、いろんな言葉が出てくるので、定義や使い方を正確に押さえるようにしてください。例えば、内部エネルギーの式は U=3/2 nRT とか U=nCvT とか書かれますが、どんなときにどっちを使えるかわかりますか?

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電磁気

高校物理の大ボスです。力学と違ってイメージできないことが多いので、とにかく理解するのに時間がかかります。個人的には、参考書を読んでもわかりにくいと思うので、独学の場合には動画から入ることをお勧めします(下の基礎シリーズを参照)。最初の電場電位からよくわかんないと思うので、一旦定義や流れを押さえたら、どんどん次の分野に進むようにすることをオススメします。自分の場合も、最後まで行ってから最初に戻って学び直してみると、だいぶ理解が捗って、問題が解きやすくなりました。

内容としては、「何のせいで何が発生して、その結果どういう現象が起きているか」という論理的なストーリーを自分の頭で構築できることが一つ大きな目標となります。例えば、平行電流が及ぼし合う力であれば、お互いの電流の周りに磁場ができて、その磁場によって他方の電流が力を受けるので、電流同士の間に引力がはたらく、みたいなストーリーです。ただ単に大量の問題で解法を暗記してもフワフワしたまま終わってしまうので、まとまった大きな流れを理解することもぜひ大事にしてください。

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原子物理

なんか学んだのか学んでないのかよくわからないまま終わりがちな単元です。とりあえず各用語の定義や特徴を押さえておきましょう。計算は上の各単元で学んだことをフル活用すればできるので、一旦短期間でぎゅっと学んで、忘れた頃に知識をメンテナンスする、くらいでいいのではないかと思います。(本当はとても面白くて深い世界が広がっているのですが、そこに踏み込むと時間がいくらあっても足りないので、とりあえずは大学でのお楽しみって感じです)

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繰り返しになりますが、もちろん、全ての単元・テーマを完璧に理解することが理想です!ただ、少なくとも「ここは大事だ」という意識を持って勉強した方が時間を効率よく使えると思い、重要なポイントを簡単に紹介させていただきました。

通じて言えることは、いろんな物理量の定義やイメージでの現象の理解は大事だ、ということですね。あまりテクニックや解法暗記に走ろうとせず、地に足をつけて理解しようと試みることが、高得点を取るためには結局近道だと思います。知識やイメージについては、okedicの物理の辞書がとても役に立つと思うので、ぜひ活用してみてください。

読んでいただきありがとうございました!

この記事の著者

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ぶおとこばってん

ラ・サール中高→東大理1→計数工学科(数理情報)→UCLA院卒 社会を人から変える会社 okke の CEO YouTube上で、高校数学をじっくりコトコト深く解説中 頭があったまる記事を書いていきます ♨️

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